日本のi P S 研究の技術を国際標準に

2012年10月20日 | Weblog
◎公明党の再生医療推進プロジェクトチームにより、京都大学の山中伸弥教授をお招きし、iPS細胞の可能性と今後の課題に関する講演が行われた模様が公明新聞に掲載されています。



2012年のノーベル生理学・医学賞が京都大学iPS細胞研究所の山中教授に贈られることが決定しました。再生医療分野における画期的なもので、夢が膨らむ大きな成果です。

その山中教授が極めて多忙な中、公明党の会合に出席されました。この会合が開催するにあたっては、さい帯血国際患者支援の会理事長の有田美智世さんに労を取っていただいたとのこと。

さい帯血移植などをめぐっては、今年9月に国会で造血幹細胞移植法を成立されています。さい帯血とiPS細胞の研究がどう結び付き、再生医療に活用されていくのか、その接点を知る意味での会合です。



2003年に国が再生医療研究費を6年間で3億円の予算が組まれました。その後08年から一気に毎年45億円以上とし、IPS研究所の創設も決定。09年からは、山中教授のチームに5年間で100億円規模を加えることが決定。

しかし、09年9月、民主党政権となってからは、科学技術予算は容赦なく事業仕分けの対象となりました。世界で2番ではだめなのか…との言葉も、当時の議論の中での発言です。そして山中教授のプロジェクトも100億円規模が50億円に削減されました。

自公政権の時に補正予算で最先端研究開発プログラムを創設して、全体で2700億円の予算としたものも、民主党政権では1000億円に大幅減額。

財政難の中でも、科学技術振興だけは常に増額をしてきた公明党の考えがここにあります。

公明党の09年のマニフェストに「わが国発のiPS細胞による再生医療などの先端技術開発の実現に取り組む」と掲げ、世界に先駆けた再生医療の実現を主張。




会合の講演要旨は公明新聞に掲載をされていますが、白血病患者の命を救うさい帯血も10年経つと古くなると処分されるが、これをiPS細胞として蘇らせ、白血病だけでなく、脊髄損傷や心疾患などに使える可能性も出てきた。9月に成立した造血幹細胞移植推進法の意義は大きく成立の尽力に感謝されています。

これまでの研究でiPS細胞の原材料として一番いいのはさい帯血で、一人から作ったiPS細胞を何万人にも移植ができる可能性もあり、経済的効果も高いとのことで、課題解決に向けた取り組みが行われている。

一日も早く、さい帯血という宝の山をiPS細胞という違う形で患者のために使わせて欲しいとのこと。

この5年間の国の支援で、日本はiPS細胞を使った再生医療で世界のトップに立っています。パーキンソン病や眼疾患、心疾患などの分野では、近く臨床研究が始められる段階まできています。

再生医療には無限の可能性があります。日本の技術を国際標準にするための重要な取り組みの時期にもあります。