がん撲滅横浜市会議員連盟勉強会 「受動喫煙から市民を守るには ~時代はユニバーサルプロテクション」

2012年10月31日 | Weblog
◎昨日、国立がん研究センター望月友美子たばこ政策研究部長を講師にお迎えし議連の勉強会を開催しました。



WHОの報告によると喫煙による年間死亡者数は世界で540万人、受動喫煙で60万人、20世紀中の死亡数は1億人に達するとのこと。

日本では、喫煙で年間13万人、受動喫煙で年間6800人が死亡。

日本の喫煙率は先進国の中でも極端に高く、特に男性の喫煙率は高く、習慣的に喫煙している人は32.2%、30歳から50歳では4割を超えているとのこと。

たばこに含まれる有害物質の1つ、ニコチンは麻薬と同じような仕組みで「依存」を引き起こす薬物です。ニコチンが一度体内に取り込まられると、ニコチンは代謝が早いこともあり、ストレスと感じるようになってきます。

たばこを吸ってストレスが解消されたり、仕事がはかどると思うのは、実はニコチンによる「錯覚」だそうです。




たばこの煙には約4.000種類の化学物質が確認されており、そのうちニコチン、一酸化炭素、ホルムアルデビド等の約200種類の有害物質、さらに約70種類の発がん性物質が含まれている。

また、主流煙と比較して副流煙に含まれる有害物質の方が、何倍も、何十倍も多いことが明らかになっているとのこと。

副流煙、いわゆる受動喫煙により、肺がんや心筋梗塞、乳がんなどのリスクが高まり、最近の研究で、夫や職場の喫煙者の喫煙で、女性の肺がんのリスクが2倍になることも判明しているようです。




たばこは長い歴史を持つ嗜好品の一つですが、近年の喫煙による健康への影響が明らかになり、その対策も取られています。

WHO(世界保健機関)が1970年の総会で、喫煙の推進を決議して以来、世界各国で積極的な対策が進んでいます。日本でもがん対策推進基本計画に初めて、たばこ対策の数値目標が盛り込まれた対策を推進。

こどもや妊娠への影響もしっかりと見据え、また、だれもが健康で生き生きとした長寿大国、健康寿命が示す本意の長寿大国を目指した取組みが必要です。


*写真は、本日開催の公明党神奈川支部会にて