ケンのブログ

日々の雑感や日記

三月十六日

2018年03月16日 | 日記
本当にここのところ暖かくなっているなと思う。
昨日大相撲大阪場所へ行った。
大阪府立体育館のベランダでタバコを吸うときに
例年大阪場所の季節はまだ寒いのに
昨日は暖かかった。本当に暖かくなっている証拠かなと思う。
今日は雨模様の天気だけれど引き続き暖かい。
もうお彼岸も近いしいよいよ春なのかなと思う。
僕のマンションの近くでは桜が少しだけ咲いている。
昨日大阪南のターミナルで根付けを僕は買ったのだけれど
なんか今日も地元の町だとどんなところに根付けがあるだろうかと
きになってしまってちょっと根付けがありそうなお店をいくつか
覗いてしまった。
南のターミナルほど品揃えが豊富なところはいまだ見つけてないけれど
いくつかおいてあるお店はあるようだ。
隣の町の百貨店の婦人服売り場の店員さんに
「根付けがおいてある場所はありますか」と僕は言った。
「寝付け?」と店員さんは行った。
「根付けです」と僕は言った。
「根付け?」と店員さんは言った。
「根付けです」と僕は言った。
「根付けですか?」と店員さんは言った。
「根付けです」と僕はさらに重ねていった。
どうやら店員さんは根付けという言葉に頭が反応していないようだ。
これはいけない、と僕は思った。
「根付け、和風ストラップです」と僕は根付けという言葉の言い換えを試みた。
「ストラップですか」と店員さんは言った。
「そうです」と僕は言った。
「ストラップですね?」と店員さんは言った。
いけない、今度は店員さんの頭がストラップで反応してしまっている。
ストラップで頭が反応してキティちゃんのストラップが出てきても困る。
阪神タイガースの福留選手のストラップが出てきたらもっと困ってしまう。
「いえ、あくまで根付けです」と僕は言い直した。
「それはなにかものにつけるもののことですか」と店員さんは言った。
「そうです」と僕は言った。
店員さんはなお、わからんという顔をしつつも
装飾品の売り場を案内してくださった。
「さきほどここでおたずねしようと思ったら
ここの店員さんがお客さんを待たせて作業をしておられたので
声をかけたら申し訳ないと思って婦人服売り場でおたずねしたんですよ」と僕は言った。
「しかし、売り場ごとで担当が違いますので
装飾品のことは装飾品売り場で聞いていただきたいんです」と店員さんは言った。
「わかりました。もう一度おたずねします」と僕は言った。
「すみません」と店員さんは言った。
婦人服の店員さん、それも若い娘のような店員さんではなくて
50才近いような店員さんに根付けという言葉が通じなかったのは
僕にとってはすくなからずショックだった。
ロンドンに行ったときロイヤルアルバート美術館というのがあって
そこに根付けのコーナーがあった。
根付けのキュービクル(立方体的)な形は根付けの機能を
はたすのに最適であると同時にそこに掘られた
さまざまな動物などの形は美的である。
美の要素と実用性の要素を兼ね備えた根付けの美しさは
日本文化の特色をなす。根付けは日本文化の特色を
見事に表している。
根付けが展示してあるコーナーには英語でそのように書かれてあった。
英語でそれを読むことで僕は根付けの素晴らしさを逆に
イギリスの学芸員に教えたもらった気分だった。
こんな、状況で小学校で英語必修化
大学入試はバランスよく英語の力を見るために民間試験を
導入って意味あるんだろうか
それで英語を話せる人が本当に増えるの?
塾が儲かるだけじゃないのと僕はあらぬ心配をしてしまう。
先日、東大が当面は入試で民間試験の導入はしない
そして東大がそうする以上は他の大学にもすくなからぬ
影響を与えるだろうという新聞記事を読んだときには
僕は正直言って、東大様、よくその判断をしてくださいました
という気分だった。
民間試験でみる英語力って大学で学ぶ英語の力をみるのとは
方向性が違う場合が多いし、あまり民間、民間といっていると
森友学園ではないけれど、官民癒着のもとになりかねない。
なんであんなことするんだろうと僕は腹のなかでは思っていた。
と話がとんでもない方向に走ってしまったけれど
婦人服の店員さんもまさか、丸刈り黒メガネ
ユニクロの服を来てニューバランスのスニーカーを履いて
ホームセンターコーナンでかったリュックをしょった
おじさんが根付けのことを聞いてくるなんてきっと想定外だったのだろう。
それで頭がうまく反応しなかったというのは十分にありうることだと思う。