歯医者さん

今日は暖かい日になっている。
気象情報の予想気温を見ても
最低気温が昨日より六度高いので
やはり暖かいのだと思う。
先日歯医者に言った。
口を開けた状態で
先生が何かをいっても　はい　としか
返事のしようがない。
大丈夫ですかと先生が言うので
はい　と言ったら口を開けたまま
言ったのでかなり甲高い声になってしまった。
顔にふきんをかぶせられて目もつぶっていたので
わからないけれど
僕が甲高く　はい　と言ったとき
クスっと微かに笑い声が聞こえた感じだった。
歯科衛生士さんが写真をとります
こちらに来てくださいと言った。
そこにいくと歯科衛生士さんは
なにかの器具を僕の口の中に突っ込もうとした。
僕がちょっといたそうな顔をしていると
先生が来て
衛生士さんに「私がやろか」　と言った。
それで僕の口に器具を突っ込むかかりは先生に交代。
先生がすると簡単に器具は口の中に入った。
治療が終わったあと会計になった。
ここの医院は先生が自分で会計をすることもある。
先生が
「痛かったですか」と言った。
「いいえ、予想していたような痛みはありませんでした。
結局、麻酔はしたんですか」と僕は言った。
「いいえ、しませんでした」と先生は言った。
「最初に痛かったらてをあげてくださいと言ったでしょ。
あのとき実際に歯を見てみたら、これは神経が
ほとんど死んでいるから麻酔はいらないとおもったんです。
でも、まれに神経が反応することもあるから
その場合を考えて、痛かったらてをあげてくださいと言ったんです」と
先生は言った。
「そうですか。おかげさまで楽に治療が終わってよかったです。
ありがとうございました」と僕は言った。
麻酔をすると言っていたわりにはちくっといたくなかったので
いたくない麻酔がまた開発されたのかとちょっと
期待したけれどそういうわけではなかったようだ。