おじぃの独り言

セミリタイアして第二の人生をエンジョイするおじぃの備忘録です。

国指定重要文化財『中村家住宅』@沖縄北中城村

2016-12-29 05:35:47 | 旅行
沖縄の北中城村にある『中村家住宅』は、戦前の沖縄の住居建築の特色を全て備えている建物です。沖縄本島内でこのように屋敷構えがそっくり残っている例はきわめて珍しく、当時の上層農家の生活を知る上にも貴重な遺産です。昭和31年に琉球政府から昭和47年に日本政府によって国の重要文化財に指定されました。



立派なヒンプン(目隠し塀)です。母屋の目隠しでもあるが、魔除けの意味もある様です。



主屋(ウフヤ)は東から順に一番座(客間)・二番座(仏間)・三番座(居間)があります。風通しの良い建て方で暑い沖縄でも快適に過ごせそうです。



こちらは母屋と高倉です。高倉は1階が板間と土間があり物置になっており、2階は穀倉として使われた様です。2階の穀倉の壁は、ネズミが登らない様に角度がついています。



立派なシーサー(魔除け)です。瓦の欠片と漆喰で作られたシーサーは、魔除けとして屋根の上に置かれ、家族を災厄から守っています。



瓦は赤瓦が使用されており、漆喰でしっかりと固められています。



『中村家住宅』の内部ですが、『アシャギ』と部屋で首里王府の役人が巡視に訪れた際、その宿泊に供するために使われたようです。



こちらは『トゥングワ(台所)』、 独自の信仰である『ヒヌカン(火の神)』が祀られており、毎月1日と15日に拝む習慣があります。



『中村家住宅』は、俗に大城安里と称し、地頭代(役職名)を務めたこともある豪農の家柄です。建物は約250年前に首里にあった士族の家を移築したと伝えられ、これだけ痛まず当時のまま残されている琉球の建物は珍しく、沖縄フリークにとって一見の価値があります。沖縄自動車道(高速)那覇ICより約15分のところにあります。


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