『故宮博物館』は、中国の歴代の皇帝らによって収集され、北京の紫禁城(故宮)に保管されていた歴史的文化財を保存、展示する博物館です。
この博物院には、中華民国政府が台湾へと撤退する際に故宮博物院から精選して運び出された美術品が主に展示されており、その数が合計6万件冊。
台湾の国立故宮博物院は、台北市北部の士林区にあり、付近には高級住宅街が広がっている。
アクセスはMRT淡水信義線の士林駅からバスで約30分ほどです。
先ず入って驚くのが、牌坊(パイファン)と呼ばれる巨大な中国の伝統的建築様式の門です。中華文化のシンボルの一つとされています。
展示品はとても多く、日本語パンフレットに記載された有名処を紹介します。
『毛公鼎(もうこうてい)』、中国古銅器中最も長文の銘をもつ鼎。
2800年以上前のものと推定され、国権を象徴する礼器にもなっていました。
有名な『翠玉白菜(すいぎょくはくさい)』は、翠玉(翡翠)を、虫がとまったハクサイの形に彫刻した高さ19センチメートルの美術品。残念ながら貸出中で現物を見れませんでした。
『玉圭』、BC2200~1900年の山東龍山文化晩期のもの。圭は鉞(まさかり)や鉋(かんな)などの刃のある器具で、器形は尺に似ています。祭祀のさいに王やシャーマンが手に持ち、身分を証明するものです。
北宋時代の定窯『白磁嬰児枕』、枕です。
『白玉彫直紋炉瓶盒組』、清朝宮廷は様々な玉材を用いて炉瓶盒を大量に制作し、各宮殿の陳列用としてました。
『霁青描金遊魚粉彩轉心瓶』、清代のもので、乾隆年間の作品。こちらは“轉心瓶(転心瓶)”で、中段の画像では、瓶の構造が分かります。青地に金釉の文様が華やか。
外側瓶に開けられた4ツの花弁型小窓から内側瓶に描かれた魚が泳いでいるかのように覗けます。乾隆窯の技術、芸術性の高さが窺えます。
『唐傭立女傭』、唐時代の作られた、ふくよかな体つきに衣をまとった姿の美人像。
『雕象牙透花人物套球』、清代末期の作品。
象牙の塊りを、どうくり抜いたのだかサッパリ分からないが、入れ子式に17層の球状に彫刻。しかも、それぞれの球体は、ちゃんと回るという。
そのほかにも手の込んだ美術品が数多くありました。
『故宮博物館』は、1965年8月台北の外双渓に台北新館を落成し同年11月12日に一般公開はじめました。その後国をあげて展示スペースの拡充と倉庫の建設および研究や出版・国際交流活動等ハードソフト両面に力を注ぎ、その収蔵品の価値の高さも相俟ってルーブル・エルミタージュと並び称される博物館となりました。
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この博物院には、中華民国政府が台湾へと撤退する際に故宮博物院から精選して運び出された美術品が主に展示されており、その数が合計6万件冊。
台湾の国立故宮博物院は、台北市北部の士林区にあり、付近には高級住宅街が広がっている。
アクセスはMRT淡水信義線の士林駅からバスで約30分ほどです。
先ず入って驚くのが、牌坊(パイファン)と呼ばれる巨大な中国の伝統的建築様式の門です。中華文化のシンボルの一つとされています。
展示品はとても多く、日本語パンフレットに記載された有名処を紹介します。
『毛公鼎(もうこうてい)』、中国古銅器中最も長文の銘をもつ鼎。
2800年以上前のものと推定され、国権を象徴する礼器にもなっていました。
有名な『翠玉白菜(すいぎょくはくさい)』は、翠玉(翡翠)を、虫がとまったハクサイの形に彫刻した高さ19センチメートルの美術品。残念ながら貸出中で現物を見れませんでした。
『玉圭』、BC2200~1900年の山東龍山文化晩期のもの。圭は鉞(まさかり)や鉋(かんな)などの刃のある器具で、器形は尺に似ています。祭祀のさいに王やシャーマンが手に持ち、身分を証明するものです。
北宋時代の定窯『白磁嬰児枕』、枕です。
『白玉彫直紋炉瓶盒組』、清朝宮廷は様々な玉材を用いて炉瓶盒を大量に制作し、各宮殿の陳列用としてました。
『霁青描金遊魚粉彩轉心瓶』、清代のもので、乾隆年間の作品。こちらは“轉心瓶(転心瓶)”で、中段の画像では、瓶の構造が分かります。青地に金釉の文様が華やか。
外側瓶に開けられた4ツの花弁型小窓から内側瓶に描かれた魚が泳いでいるかのように覗けます。乾隆窯の技術、芸術性の高さが窺えます。
『唐傭立女傭』、唐時代の作られた、ふくよかな体つきに衣をまとった姿の美人像。
『雕象牙透花人物套球』、清代末期の作品。
象牙の塊りを、どうくり抜いたのだかサッパリ分からないが、入れ子式に17層の球状に彫刻。しかも、それぞれの球体は、ちゃんと回るという。
そのほかにも手の込んだ美術品が数多くありました。
『故宮博物館』は、1965年8月台北の外双渓に台北新館を落成し同年11月12日に一般公開はじめました。その後国をあげて展示スペースの拡充と倉庫の建設および研究や出版・国際交流活動等ハードソフト両面に力を注ぎ、その収蔵品の価値の高さも相俟ってルーブル・エルミタージュと並び称される博物館となりました。
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