たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

『あまりに野蛮な』 津島佑子

2012-02-28 16:52:09 | 

津島佑子さんの『あまりに野蛮な』上下巻を読みました。

津島佑子さんはシン・ギョンスク作家と親交が篤く、
日韓文学者会議にも長く参加されて韓国文学にも関心を持っています。

最初に読んだのは『山のある家、井戸のある家』の韓国語版だったのですが、往復書簡の中には
この作品を取材中の津島さんが台湾で書いた手紙もおさめられています。

こうやって、つながった!と思うのも読書の楽しみですね。


愛する男性を追って植民地化の台湾に渡った女性と、
その70年後におばの足跡を追う女性、二人の人生が交錯する話です。

「愛する男性を追って」というしかないのですが、その実二人は交際らしい交際もなく、
お互いをわかりあっているわけでもなく、愛し合っているのかな?と思うと謎です。
小説は男性にあてた手紙の束から始まるのですが、
甘えたような言葉遣いや、自分の名前、相手の名前をころころ変えて呼ぶ様子が
読者を不快にというより、不安にさせます。
ミーチャの心の不安定さを表しているようです。

ミーチャの姪のリーリーは、息子を失ったという設定になっていて、
これは津島さんの作品によく出てくる設定ですね。

子供を失ったらどうなるんだろう?と考えました。
「忘れないのは強いからだ」とありましたが、
私はそんなに強くなく忘れようとしてしまうかもしれません。


私がはっとしたのはミーチャの設定。
最初の短い結婚に失敗してお里に戻されている、というのはまさに『斜陽』。
津島さんの小説に太宰治っぽい設定がでてくるのはありましたが、
太宰治の小説が登場するとは!

と、ひそかにびっくりしました。


夢のような、それもどちらかというと悪夢のような、霧の中を覗き込むような話なのですが、
裏には植民地・植民人・台湾の山岳民族の植民地時代の問題と現代のアイデンティティの問題も含まれる
骨太な話でした。

そして、数珠つながりの宿題のようにまた「読まなくちゃ」な本が…(涙)

我が家に来ない

2012-02-27 16:03:41 | ひとりごと
あっという間に2月も終わり、今週末はひな祭り~♪

って、我が家には縁のないお祭りですね。


実家のお雛様を最後に出してもらったのは
結婚する年の春でした。

静岡は1か月遅れでやるので4月過ぎまで飾ります。

そういえば、上京する年の春にも久しぶりにお雛様を出して、
当時は元気だったおばあちゃんも一緒に写真を撮りました。


お雛様はそうやって、女の子の成長を見守るんですね~。



我が家には関係ないなりに見た目の派手な夕食でも作ろうかと思いましたが、
私は外の映画上映会に行ってから、さらにもう一件用事があり、
さらに少年野球の父母会ときました。

本当に我が家には縁がないんだわ^^;

箱根まんじゅう

2012-02-26 16:39:43 | うちのこと
いきなり箱根。
そろそろ帰ります。

遅く起きだした夫が
「山に行くのは遅いから箱根に行こう!」と言いだし、
末っ子が
「パパと二人は嫌だよう」と言うので、
3人で行ってきました。

滞在時間=行きの移動=帰りの移動 って感じ。

電車の中で読んでいた本が、ほんわかと読みやすく面白いので
またご紹介しますね。



卒論発表会

2012-02-24 09:44:12 | ひとりごと
学生のカレンダーで生きているので、忙しいこの時期。
別れの季節なのか飲み会の季節なのかわかりません。

昨日は早起きしてさくっと仕事をしてから大学に戻って卒論発表会でした。

以前はなかったと思うのですが、今はゼミごとに、あるいは同じテーマでいくつかのゼミが合同で
卒業論文の内容を発表する場を持ちます。
ゼミによってはチラシを学内に張り出して、一般に公開したりします。

昨日は韓国語学のうちわでの発表でした。
真面目な内容なのですが、他の人の研究内容をかいつまんで聞くのって
すごくおもしろいんですよ~。

発表が終わって、ケーキを食べに行って、打ち上げがあって、カラオケへ。

年配の(失礼)先生方もいるので、みんなめいっぱい自分の知っている韓国懐メロを歌う、という。
でも、最近70,80年代のリバイバルが流行っているので、古くもないんですけどね。

イ・ムンセ、キム・チャンワン、イ・ソラを歌っておけば大丈夫。
(ま、私は持ち歌なのでチェリーフィルターを歌いましたが)

最後に泣いちゃう卒業生もいましたが、
そういうのも含めて、卒業シーズンなんだなぁ、としみじみ。

しみじみしつつ、なんというか、
生きることに妙に肯定的になったりして。
(この日本語がちょっと韓国語っぽいですね)



イ・ソラの歌詞を思い出す、さわやかな朝です。



『国境を越えること』 チョン・ソンテ

2012-02-22 20:04:27 | 韓国文学


지금 전성태 작가의 책을 거슬러 읽고 있음. 알고 보니 유난히 과작인 듯.
이 책에는 2000년에서 2004년에 걸려 발표된 단편 8편이 담겨 있다.

"국경을 넘는 일"에서는 주인공인 한국 남자가 여행지에서 만난 일본 여자와 우연히 동침하게 된 후, 그가 스스로 자신의 복잡한 마음을 보게 되는 장면이 있다. 이 장면 읽으면서 일한, 한일 커플인 친구들 몇명 생각 났는데요....아주 예민한 마음 흐름을 섬세하게 쓴 것 같다.

"슬프다"는 한 마디로 마무리 하면 안 되는 안쓰러운 이야기, "환희"가 인상적이였고,
억제되 글 속에 비극에 향하는 흐름이 최근에 나온 "낚시 하는 소녀"과 통하는 바가 있다.

그리고 내가 항상 사투리와 씨름 하면서 읽는 시골 이야기도 너무 예쁘다.
"소를 줍다"는 동화 같은 이야기인데 이건 중학교 교과서에서도 실린다고 하네요.
구수한 이야기도 전성태 작가의 진면목이다.


今チョン・ソンテ作家の本をさかのぼって読んでいるんですけど、すごく寡作な人みたい。
この本には2000年から2004年にかけて発表された短編8篇がおさめられています。

『国境を超えること』では主人公である韓国人の男性が、旅先で出会った日本人女性と偶然一夜を共にした(え~い、回りくどい・・・というか韓国語の동침って便利)あと、自ら自分の複雑な気持ちに向かい合う場面があります。この場面を読みながら、何人か日韓・韓日カップルの顔が浮かびました。とっても敏感すぎる心の流れを繊細に書いていると思いました。

‘悲しい’という一言で片づけられない、痛ましい話『歓喜』が印象的で、
抑えた文章で悲劇に向かう流れは最近発表された『釣りをする少女』に通じるものがあります。

そして、私がいつも訛りと格闘しながら読む田舎の話も、とてもきれいです。
『牛を拾う』は童話のような話ですが、中学校の教科書にも収録されているそう。
郷愁を誘う話もチョン・ソンテの持ち味ですね。




・・・・・자기 글을 번역하는데 왜 이리 힘들지...ㅠㅜ
・・・・・自分の文だけど、訳すの大変です(泣)

週末は・・・

2012-02-20 19:49:39 | 韓国ラジオ・テレビ・映画
大好きな人たちが週末話をしているので私も参加してみました。

ひさしぶり、というか昼の番組になって初めて読まれました。



こちらからどうぞ。(2月27日まで)

(このくらいの短いメッセージだと全部聞こえるね。(←自分の書いた作文だからね。)
作家がさらっと直してるけど・・・これが自然な韓国語なんだなぁ。
勉強になりました。

저 아들 소년 야구 응원하다가 주말이 지났어요.

→저 아들 소년 야구 응원하다가 주마이 지나갔어요.

私、息子の少年野球を応援しているうちに週末が終わっちゃいました。(と伝えたかったのね)


他にも小さなメッセージたちを聞いて、
新生児の体重にびっくりしたりして。

i-phone 買ったら出先でもこれができるのでしょうか?
機能があるのはわかるけど、電車だと聞こえないよ~、とか
ゴリラ結構とぎれるよ~、とか体験者の声を教えてもらえるとうれしいです。


追記:
기라카나에님 / 속눈썹영양제   正午の希望曲 PHより。

まつ毛美容液が当たったらしい。国際便で送ってくれるのかしら・・・?
期待しないで待っておこうっと。