たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

Sweet Sorrow 君が天国

2012-03-31 21:14:41 | 韓国ラジオ・テレビ・映画
Sweet Sorrow


OSTが出ました!

KBSの週末ドラマ"넝쿨째 굴러온 당신"
日本語だと「たなぼたのあなた」だそうですよ。
こういう、放送と同時に日本語訳が決まっているのって、
日本に輸入される予定があるのかしらね?

視聴率1位ですって。
タイトル曲のおかげですね。

『理髪師の女』チョン・ソンテ著 <日本語訂正しました>

2012-03-27 20:35:48 | 韓国文学
전성태 작가가 쓴 유일한 장편소설 "여자 이발사".



이야기는 바닷가 염전 창거에서 발견 된 이진식할아버지의 시신으로 시작되고,
그 할아버지와 신기한 인연으로 맺어진 일본인 할머니의 삶을 추체험한다.

해방전후에 한국남자를 사랑하고 바다를 건너 한국에 간 에이꼬는
사랑한 남자에게 버림을 받아서 갓난 아이를 키우면서 한국에서 살게 된다.

처자식이 있다고 에이꼬를 버린 김씨에는 아들이 없어서, 에이꼬는 아이를 빼앗겨버리다가,
육이오 동란 때 아이를 되찾게 된다.
그러다가 나중에 사랑한 그 아이한테 버림을 받게 된다.

외국에서 독하게 살 수 밖에 없는 엄마가 답답해서 그런지..
아이가 떠나도 에이꼬는 씩씩하게 산다.

에이꼬는 이발사인 아버지 밑에서 면도도 배우다가 게이샤가 되려다가 한국에 들어갔다.
젊어서 게이샤같은 일도 하고 나중에 이발관도 경영하게 되니까 직업부인으로 볼 수 도 있다.

마이코이던 에이꼬를 아끼고 늘 도와준 기생 출신 마담과,
김씨의 원수인 이씨는 꼭 필요할때 에이꼬를 도와주기도 한다.

에이꼬가 낯선 바갓가 염전 마을에 살게 된 것도 이씨 덕분이다.
근데 에이꼬는 김씨부터 이씨로 갈아탄 것도 아니고,
사람 착한 이씨를 이용한 것도 아니다.

에이꼬는 한번만 자다가 이씨는 아니라고 깨달았고,
이씨는 에이꼬를 돌보면서도 적이 같은 것을 참다 못해 그녀를 때렸다.

에니꼬는 한국과 한국 사람한테 한도 적이도 없었겠지만,
한국 사람으로 보면 일본인은 삼십육년의 한을 풀을 대상이 다름이 없는 게다.

작가는 그런 일본인처의 한 삶을 아주 외롭게도 아주 가엾게도 그리지 않는다.
그런 사람도 있었구나, 싶었다.
그리고 그런 것도 역사이고 우리는 알아야하고 잊으면 안된다고도.


한국인 작가가 그렇게 일본여자의 삶을 다루는 것이 고맙기도 하고 신기하기도 한다.
작가는 어렸을때 그렇게 혼자 살던 일본인 할머니를 봤다고 한다.
한국과 일본이라는 두 나라가 마주서면 피해자와 가해자라는 이름표밖에 안 남지만,
모두가 삶 앞에 가해자가 아닐까 생각한다고도 한다.

전성태 작가는 한국인 정체성이랄까, 한국인 내셔내리즈므를 철저히 진지하게 생각하면서도
그걸 넘은 곳을 쓰려고 하는 자세가 너무 좋다.


チョン・ソンテ作家の唯一の長編小説 "여자 이발사".

話は海辺の塩田の倉庫で発見されたイ・ジンシク老人の死体から始まり、
老人と不思議な縁で結ばれた日本人女性の人生を振り返ります。

解放前後に韓国の男性を愛して海を渡って韓国に行ったエイコは、
愛した男に見捨てられて、赤ん坊を育てながら韓国で生きることになります。

妻子がいるとエイコを捨てたキム氏には息子がなかったので、エイコは子供を奪われてしまって、
六二五動乱の時子供を取り戻すことになりますが、
後から愛したその子供に見捨てられることになります。

外国でしっかりと生きなければならない母親と一緒にいるのが苦しかったためか、
母親の陰に男性が見えるのがいやだったのか。
また一人になったエイコはそれでもたくましく生きてゆきます。

エイコは理髪師のお父さんの下で、髭そりも習ったこともあり、
芸者の修行の途中で韓国にわたります。
若い時には芸者のような仕事もして、後ほど理髪館も経営することになるので
職業婦人と見ることもできるでしょう。

舞子だったエイコを大事にしていつも助けてくれる妓生出身のマダムと、
キム氏の宿敵のイ氏は必ず必要な時エイコを助けてくれます。

エイコが見知らぬ塩田の村に住むことになったのもイ氏の縁です。
しかし、エイコはキム氏からイ氏に乗り換えたのでもなくて、心優しいイ氏を利用したのでもありません。

エイコは一度だけ寝てイ氏はちがうと悟り、
イ氏はエイコを世話しながらも敵意のようなものを抑えられずになんども彼女を殴ります。

エイコにしたら韓国と韓国人に恨みも敵意もありませんが、
韓国人から見れば日本人は三十六年の恨みを晴らす対象に他なりません。

作家はそんな日本人妻の人生を特にさびしくかわいそうなものとしては描きません。
解放後、日本から韓国へ引き上げた人と金の流れや、
イ・ジンシクがなんども巻き込まれた解放後の政治的な事件など、
韓国の現代史のエピソードも詰まっています。

話の書き方がリアルで説得力があるんですね。
だから読んでいても、そのような人もいたんだな、と思いました。
そしてそれも歴史で、私たちは知らなければならないし、忘れてはいけないとも。

韓国人作家がこうやって日本女の人生を扱うのが、変にありがたかったし、不思議にも思いました。
作家は子供のころ、エイコのように一人で暮らした日本人のおばあさんを見たといいます。
韓国と日本という両国がむきあえば被害者と加害者という名札しか残らないが
皆が人生の前では加害者ではないだろうか考える、とも言います。

チョン・ソンテ作家は韓国人のアイデンティティというか、ナショナリズムを徹底的に真剣に考えながらも、
それを越えたところを書こうとする姿勢がとても好きです。



解放前の韓国のど田舎の風習と方言丸出しの会話あたり、ついていけなくて雰囲気で読んでいますが、
それでもおもしろくて、4日で読み切ってしまいました。

というわけで、私にはドツボだったのですが、こういう本って売れないのかしら?
7年前の本が、初版で、カバーの端が擦り切れたものを取り寄せて送ってもらいました。

むしろ日本人が読んだほうが感動するんじゃないかと思ったり、
骨で始まって灰で終わるあたり、やっぱり海さんいかがかしら?と思ったり。

珍しく、洋装(ハードカバー)なんですが、小ぶりでかわいいサイズです。
お勧めですよ~。