
本の中にはニャンコがいっぱい。
数字の下のワンポイントは、しおりのリボンと同じ色です。
大切に読みたいハードカバー。
『オンマをお願い』で日本でも人気のあるシン・ギョンスク作家の新作は、
心の温まる27編のショートストーリーズ。
表紙には
신경숙 짦은 소설 (シン・ギョンスクの短い小説)とあります。
日本でいうショート・ショートにあたるのでしょう、韓国語では掌編(장편)と呼ばれます。
全体は4部に分かれていて、それぞれ
초승달에게 三日月へ
반달에게 半月へ
보름달에게 満月へ
그믐달에게 新月へ
と、なっているのですが、どこから読み始めても大丈夫な構成です。
一つのストーリーは本文6ページで完結です。
韓国では掌編小説はあまりメジャーでないようですが、
自力でまとまったものが読みたい、と思っている韓国語学習者には最適です。
シン・ギョンスク作家は女性らしい、丹精な文章を書くので、
大人で女性である私としては常々見習いたい・・と思っているんです。
何度か来日されていて、
シン・ギョンスク作家のお話を聞いているとおちゃめな人なんですけど、
シリアスな小説とは違って、その茶目っ気が随所に隠れている、そんな文章です。
私は一番最初のストーリーがおもしろくてはまってしまいました。
韓国の芸能人はみんないい年こいて「サランヘヨ」とかやってくれますが、
そもそも韓国語ってそうじゃないよね?と考えさせられます。
すてきなイラストも魅力です。
小さめにこっそりお見せしますね。
私が貼った附箋と、雨の滴が絶妙にリンク。
こちらにもご用意しました~。