この暑さの中でも、庭で元気よく咲いている花は、
この「ランタナ」だけ
「お尋ね者」
という異名をつけられているのも、,なるほどと頷けます
数年前、「文章教室」に通っていました
しばらく休んでいたのですが、この春からまた先生に会いに行ってました
しかし、昭和2年生まれの先生
今期で勇退です
来週が最後の講義になります
先生の出されたテーマで、1,000字の作文が宿題です
今日、最後の宿題に朱が入れられ返されました
何か、胸の奥がキュ~ンとなってしまいました
来週は泣きそうです
私の提出した作文です
↓
テーマは
出会い 出会いがあれば別れがある
会者定離
高知に行った時の出会いを書きました
(少し、テーマを離脱してるような気もしましたが・・・)
もし、よかったらおつきあいください
「美味しい旅」
都町に「いごっそう」という居酒屋がある。
マスターが高知出身だ。
そこの常連客が龍馬ブームの今、高知に行こうと計画をたてた。
勿論、マスターの案内である。
私の友達夫婦も参加することにした。
が、ご主人に仕事が入り、行けなくなった。
そこで、私に代わりに行かないか、と話がきた。
私は、その店に一度も足を運んだことがない。
顔なじみの常連客の輪の中に入るのは気が重い。
一瞬ためらったらが、龍馬の魅力が私に行くと返事をさせた。
朝6時半に大分駅集合。
バスの中で、まずは自己紹介。
会社員、パン屋さん、お菓子屋さん、定年退職後のご夫婦・・・。
職種も色々。
年齢も30代から80代まで入り混じっている。
総勢40人の旅が始まった。
フェリーで、三崎についた。
三崎から、そのまま高知までバスでひた走る。
さすがに居酒屋さん主催のツアーだ。
バスに乗り込むや否や、ビールが配られた。
あちらの席からも、こちらの席からも、カシャ、プシュと缶ビールのあく音が響く。
まだ、午前10時前。
高知は酒豪の国。
美味しい水と米、温暖な気候が、日本酒造りを盛んなものにした、
とマスターが教えてくれた。
今時、どこの観光地に行っても、日本酒よりも焼酎が幅をきかせている。
が、ここ高知は日本酒が主役だ。
観光スポットには、必ず氷の入ったバケツに日本酒が試飲用に置かれている。
私も嫌いではない。
いや、好きな方だ。
さし出される小さな紙コップに手を伸ばす。
「う~ん、美味しい」。
あたりを見回すと、大分からきたメンバーがずらりとバケツを取り囲んでいる。
「本当に美味しいですね」
と、昔からの顔なじみのように会話がはずむ。
マスターのうんちくがまた始まる。
「『土佐鶴』『司牡丹』等が有名だが、こういうお酒はどこでも飲める。
ここでしか飲めない地酒を飲んでみなさい」。
なるほど、なるほど。
みんなで、地酒の試飲を始めた。
どれもこれも口当たりがいい。
誰もその場を離れようとしない。
夜の宴会時には、私の酒好きもすっかりみんなに知れわたった。
縦の関係もなく、横のしがらみもない。
ただ美味しいお酒と、大皿料理を夜のふけるのも忘れて楽しんだ。
酒が取り持つ縁。
いい人たちと出会えた。
「まっこと、楽しかったぜよ」
と言いたくなるような美味しい旅だった。
おしまい
先生のコメント
舌なめずりしながら読みました。
「美味しい文章」とでも言いましょうか。
いつか「いごっそう」でお逢いしたいものです。
ですって。
会者定離(えしゃじょうり)
会うものは必ず別れる運命にある
いい先生に出会えたことに感謝です
今日の私の小さな幸せ
黒田投手がカープに帰ってくる?
もしそれが叶うなら、私ビール1ヶ月我慢します!!