錣山親方(元関脇・寺尾)が亡くなって、井筒三兄弟(鶴嶺山(元十両)、逆鉾(元関脇)、寺尾)は皆鬼籍に入ってしまった。自分とは同世代なだけに寂しい思いがする。
小柄で細身の寺尾は、大型力士を相手に、回転の速い突っ張りを武器に活躍した。横綱千代の富士との真っ向勝負や、巨漢・小錦との対戦、そして当時18歳の貴花田(後の横綱貴乃花)との初対戦に敗れ、悔しさのあまりさがりを花道に叩きつけた姿も印象に残っている。
昭和38年生まれの寺尾は、いわゆる「花のサンパチ組」と呼ばれた中の1人で、ほかには双羽黒(第60代横綱)、北勝海(第61代横綱)、小錦(大関)、琴ヶ梅(関脇)、孝乃富士(小結)がいたが、結局相撲協会に残ったのは、現理事長の八角(北勝海)と錣山(寺尾)だけだった。
ところが、錣山は例の貴乃花問題に連座して失脚し、それから深酒をするようになったという。何やら、八角を除けば、あまり幸せではない一団という感じがする。そんな彼らにとって大きな壁となった千代の富士(九重親方)も今は亡い。
突っ張りの麒麟児
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