田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「BSシネマ」『カメラを止めるな!』

2025-01-04 08:15:58 | ブラウン管の映画館

『カメラを止めるな!』(18)

こんな奇跡がいつ起きるとも限らないから映画作りはやめられない
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e762bcf00aefa8632e51380f68a37003

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「BSシネマ」『ビッグ・フィッシュ』

2025-01-04 08:00:16 | ブラウン管の映画館

『ビッグ・フィッシュ』(03)(2006.1.9.WOWOW)

 

 奇想天外な話で周囲を楽しませていた父エドワード(アルバート・フィニー)と、父の話は作り話だと思い疎遠になっていた息子のウィル(ビリー・クラダップ)。父の死期が迫っていると連絡を受けたウィルは、妻(マリオン・コティヤール)と共に久しぶりに故郷へ戻るが…。

 『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)のような、いかにもアメリカらしい寓話のようなホラ話の連続と、『フィールド・オブ・ドリームス』(89)のようなファンタジーにおける父子の和解、それからフェリーニ風のサーカスと、いろいろな要素が詰め込まれた作品。

 全体的にはティム・バートンにしてはストレート過ぎて抑え気味かとも思えるが、グロテスクな描写やサーカスの場面ではちゃんと彼の個性が発揮され、バランスのいい映画になっている。俳優陣も、エドワードの若き日と老年を演じたユアン・マクレガーとフィニイがそれぞれの良さを出していた。

 とは言え、やはり圧巻は夢(うそ)と現実(真実)が重なるラストシーン。ここはまるでフランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』(46)を思わせる。ひょっとしたらバートンの映画の中でこれが一番好きかもしれない。


【インタビュー】『ダンボ』ティム・バートン監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/18754cbd4bb244f2cb6b7f0e7a1a7348


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