『映画 サラリーマン金太郎【暁】編』(2024.11.30.オンライン試写)
元暴走族のリーダーでマグロ漁師からサラリーマンの世界に飛び込んだ不屈の男・矢島金太郎(鈴木伸之)が、持ち前の度胸や腕っぷしの強さを武器に令和の社会で大暴れする姿を描く。
これまでも高橋克典や永井大の主演で映像化されてきた、本宮ひろ志の漫画『サラリーマン金太郎』を前後編2部作として新たに映画化。下山天が監督を務め、テレビドラマ「GTO」シリーズの田中眞一が脚本を手がけた。
金太郎のライバル鷹司を城田優、金太郎の最大の理解者である大和建設会長・大和守之助を榎木孝明、金太郎と敵対する2代目社長・大島を橋本じゅん、専務の黒川を尾美としのり、金太郎に好意を寄せる高級クラブのママ・美鈴を石田ニコル、半グレグループのリーダー・李秀麗を文音、金太郎を会社で支える社員の一美を影山優佳、物語の鍵を握る老女・加代を浅野温子が演じる。
昨年話題となった宮藤官九郎脚本のドラマ「不適切にもほどがある!」は、やれハラスメントだコンプライアンスだと何かとやかましく生きづらい今の世の中を皮肉った感があったが、久しぶりに復活したこの映画にも同種のものを感じる。
時代遅れと笑わば笑えといったところだが、こうしたものが次々に出てくる背景には、今の本音を隠してうわべだけ上品になったように見せかける風潮への不満があるのだろう。ドラマ「バントマン」に続いて、鈴木伸之が熱血男を演じているところが面白かった。
『映画 サラリーマン金太郎【魁】編』
大和建設に入社した矢島金太郎(鈴木伸之)は、初の本格的な仕事として、九州の地熱発電所のプロジェクトを任される。意気揚々と仕事場に赴く金太郎だったが、下請け会社の工事ボイコットや地元住民の発電所建設反対運動など、多くの困難に見舞われる。そんな中、けがの療養で世話になった温泉宿を手伝うようになった金太郎は、これまで見えてこなかった町の人々の思いや、隠されたさまざまな事情に気付いていく。
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