田中雄二の「映画の王様」

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『BETTER MAN/ベター・マン』

2025-03-09 09:03:04 | 新作映画を見てみた

『BETTER MAN/ベター・マン』(2025.2.4.TOHOシネマズ日比谷.完成披露試写会)

 イギリス北部の街に生まれ、祖母の大きな愛に包まれながら育ったロビー・ウィリアムズ。1990年代初頭にボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし、ポップスターの道を駆け上がっていく。グループ脱退後もソロアーティストとして活躍し、イギリスのポップス界を代表する存在へと成長。しかしその裏には、名声と成功がもたらす大きな試練が待ち受けていた。

 『グレイテスト・ショーマン』(17)のマイケル・グレイシー監督が、イギリスの世界的ポップ歌手ロビー・ウィリアムズの波乱に満ちた人生を、斬新な映像表現でミュージカル映画化。主人公ロビーを全編猿の姿で表現するという奇想天外なアイデアと幻想的な世界観、そして圧巻のミュージカルシーンでダイナミックに描く。

 同じく『グレイテスト・ショーマン』のアシュレイ・ウォーレンが振り付けを担当。本作のために制作された「Forbidden Road」をはじめ、ウィリアムズの名曲の数々、そして父と子のテーマ曲となる「マイ・ウェイ」が物語を彩る。

 最初は、正直なところ主人公が猿というところに違和感があったが、不思議なもので慣れてくると違和感は消えていき、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディー』(18)やエルトン・ジョンの『ロケット・マン』(19)とは似て非なる、新たな試みの音楽伝記映画として楽しく見た。

 自分が洋楽に熱中していたのは80年代までだったので、ロビー・ウィリアムズについてはよく知らなかったが、とても人気のあるシンガーとのこと。ファンにとってはこの映画はどのように映るのだろうかという興味が湧いた。というわけで、自分にとってのこの映画の圧巻はフランク・シナトラの名唱をカバーした「マイ・ウェイ」だった。

 


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