大学一年生時 一般教養 文化人類学のレポートで、かなり熱心に
故郷静岡県根方地方の伝統文化や、歴史、集落毎に固まっている名字等に付いて調べました。
一年間の行事
その成り立ちや言われ
食事
例えば お雑煮の具や出汁の種類
当時の私の実家では、
味噌味
四角い切り餅
具は丸い大根と里芋
※近所の家では醤油味が多い。
何故か
理由
各家の出身や格が違うから
設え方
例えば
お盆の精霊様の飾り方
お仏膳椀の名称や中味。
迎え火送り火の方法
家名 いえな で呼び合う故郷
※家名 =いえなの有る家
※いえなは屋号とは違って、旧家や特徴的な場所に建っている家、古くから商売をしていた家に付けられた家の別名。
ニックネームみたいなモノです。
例えば、
大きな椎の木があったら椎の木屋。
藤棚が有ったら、藤棚屋。
山桃の樹が有れば、やまもの家。
川の端に家が在ったら、川端屋。
川向こうに家が在ったら川向こうの家。
辻の家
坂の家
上(かみ)の家。
上っ上(うわっかみ)の家。
場所や特徴になる樹の他に、
分かり易い昔の家業の家名もあります。
例えば
昔茶碗などをを商っていたら、茶碗屋。
たがや(桶のタガを作っていた家)
こおりや(桑折を編んでいた家)
よろずや (小間物商いをしていた家)
酒屋。
殆どの家では、家名と現在の職業が違っていますので、
茶碗屋さんで、お菓子を買って来ると言うようなことになります!
家名には家柄を表すいえなもあります。
隠居、文字通り隠居した御隠居さんが住んだ家だと思います。
※ 私の実家のいえなは隠居の家(うち)
屋号は、丸亀(私の曾祖父の名前亀吉からだと思います……)
隠居屋 私の実家隠居の分家の家名です。
大家 本家または、大きな家だったのだろうと思います……
何故家名が残っているのか
各集落毎に多くの家の名字が同じなので、区別する必要があったからです。
残したい故郷の伝統的な文化
今思うとあの時に手書きでまとめたレポートが残っていたら、
ちょっとした故郷紹介の冊子になっていたのではないかと思います。
もう46年も前の事ですが、
当時祖母を始め近所の老人達に教えて頂いた貴重な故郷の文化や歴史。
半世紀近く経って故郷の変化も急速に進み、家名、おんべこんべ※
などと言っても全然意味が解らないようになってしまっているようです………
※おんべこんべ 正月2日に子供たちが竹を担いで町内を練り歩く
無病息災や家運隆盛等を願うお正月の行事
私の故郷は、沼津市です。
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