『霧視』
ぼんやりとして薄暗くハッキリしない。
私は疼痛治療薬リリカの影響と、糖尿病のために、白内障になっていました。
何時も霧視の状態で、遠くも近くもこのように見えていました。
しかしながら、去年の暮れに富士市の海野眼科医院で白内障の手術をして頂きましたところお陰様でとてもハッキリと明るく良く見えるようになりました。
濃霧の時には全く辺りの様子が判らない。
とても不安な気持ちになる。
まるで毒ガス室に送り込まれたような不穏で沈み込む気持ち。
身体はじっとりとして、手に汗を握っているような気分。
霧が晴れて強風に雲が飛ばされると雪化粧し直した富士山頂がお出ましです。
霧中にいる時には焦っても、もがいても、見えないものは、見えない。
焦って、無闇に動き回らないで、じっくりと霧が晴れるのを待つのが一番懸命な対応策。
体力の消耗を防ぐのが大切。
そして天の機嫌が収まって、視界が良くなって来たら速やかに、冷静沈着に行動を起こして下さい。
風待ち港。
静岡県伊豆半島には風が収まるのを待つ船の港が沢山あります。
停泊して風が収まるのを待つ。
霧が晴れて来るのを待つ。
嵐が収まるまで待つ。
暴風雨からの避難。
自然は人間に待つことの大切さ。
人生の厳しさを示唆して下さっています。
慌てない。
焦らない。
あてにしない。
明るい気持ちで待ちましょう。
林檎の世界一ならば見事です 。
今日私が取り上げたい世界一は袴田事件です。
袴田死刑囚は、『死刑囚として世界で最も長く収監された 』とギネス記録に認定される程、長期間の拘束が問題になっていました。
何と46年もの長期間収監され続けていました。
地元静岡県で起こった事件で、私も無関心ではいられません。
事件でなくなった方達も無念でしょう。
しかしながら無実を訴えながら死刑執行の恐怖に怯え続けて、人生の大半を独房で過ごした袴田死刑囚の人生はいったい誰がどう償うのでしょうか?
※一審静岡地裁で死刑の判決文を書いた元裁判官は、「公判で袴田さんが『やっていません』と言った姿が忘れられない。思い出すと涙が出る」と今でも悔やみ続けている。真っ直ぐに裁判長を見据えて受け答えする袴田死刑囚の様子や、任意性に乏しい供述調書などを通じ
「有罪認定は難しい」と思っていた。
が結果的に先輩判事に押し切られたと振り返る。
半年後、耐えられず退官し、弁護士に転じた。
先月末には再審開始を求める上申書を静岡地裁に提出。
「自分は他の裁判官を説得出来なかった。償いをしたい」と訴えた。
(毎日新聞2014年3月27日夕刊紙より抜粋しました。)
人間が人間を裁く。
冤罪とは、本当に重い罪ですね。