夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

緑の季節

2011-04-30 23:55:00 | 写真

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緑の季節

富士山麓は、この時期一面に新茶の緑に包まれます。

茶畑の緑色は萌黄色から黄緑色、刈り取られて、クリクリ坊主の薄茶色まで、面白いように、毎日変化します。

陽の当たる場所と日陰の場所。

同じ畝でも南面と北面で、芽の伸び方に差が出ます。

普通太陽が沢山当たった方が良いと考えてしまいますが、霧が深い方が、良いお茶が出来るのです。

わざわざ黒い沙を被せている所もあります。

せっかく出た新芽が、遅霜にやられないように、茶畑には、扇風機が付いています。

テレビでは、毎日遅霜注意報を流しています。注意報が出たら、扇風機で風を起こして、新芽が霜にやられないようにするのです。

私の実家は、昭和30年頃には、製茶工場を経営していました。近所の茶農家からお茶葉を買って、荒茶を製造するのです。

自分の家の茶園も沢山持っていました。昼は茶摘み。夜は製茶。お茶の季節は、お茶工場は昼夜休み無し。

毎日お茶の値段が下がって行くからです。

『みるい』という静岡独特の方言があります。

新芽が幼くて、軟らかい。とても新鮮という意味です。

茶葉の一枚一枚が、お金と同じと教えられ、お茶畑に育てて頂きました。高等教育も受けさせて頂きました。

新茶の季節になると、むせかえる程のお茶工場の薫りを懐かしく思い出します。

二十年以上も前に、親は亡くなって今は、離れた所に住んでいますけれども、同じように茶畑の中に住むことになったのも、先祖の苦労や、恩を忘れないようにと言う、先祖の教えだと思っています。


昭和の日

2011-04-29 21:17:47 | 写真

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「昭和の日」という祭日。

昭和生まれの夫と私。息子たちもみんな昭和生まれ。

平成生まれの孫たち。

私の両親は、大正生まれだった。

母は、大正に生まれ、昭和を生き抜き、平成2年に亡くなった。

昭和と言う時代は、日本の歴史の中で、どのように位置付けられるのだろうか?

悲惨な戦争。昭和20年の敗戦。

戦後のめざましい復興。金の卵の団塊の世代が、日本の経済と技術の発展を支えて来た。

先輩方に年金を送り続けた。いざ自分の番になったら、お金が無い!

女は、家族の為に、育児介護をするのが、当たり前の時代だった。

昭和30年代、海外旅行など、夢のまた夢だった。

学校では、努力すれば、必ず進歩する。日本は良くなる。と教育された。勤勉に精進すれば、幸せになれると信じて、青春時代を過ごした。

平成も23年。

もう少し、シンプルに生きたいと考えている。

節電と言われているのに、

浮かれたような、中味の無いテレビ番組。

懐かしの元スターたちの再雇用先のような通販番組。

あちらこちらに淀みと、ゴミと無駄が多すぎる。

ゆとり教育の置き土産の使えない社員の増加。


清水港の名物は?

2011-04-27 22:38:01 | 写真

次郎長丼                                                   ながらみ

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清水港の名物は?次郎長

次郎長丼マグロの厚さにびっくりしました!1,500円は安い!

ながらみは、貝です。

塩茹でにして食べます。カタツムリみたいでしょう?

もちろん生きていましたよ。

このケース一箱やはり1,500円です。

次郎長丼の店は、安くて美味しいのですけれども、多分並ばないと食べられません。

私も四年以上前に並んだ記憶があります。

この日は、どしゃ降りの雨でしたので、10人くらいの行列でした。

味は保証します!

富士市の北部に、次郎長が開墾した次郎長と言う集落があります。

行動範囲も活動も広かったのでしょう。


心磨けば人の痛みと喜びが 己の心にうつり込む

2011-04-26 23:02:06 | 写真

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心磨けば人の痛みと喜びが

己の心にうつり込む

この陀羅尼神呪は 恒河の沙に等しき諸仏の説きたまえる所にして

亦皆  随喜したもうなり

(妙法蓮華経陀羅尼品第二十六)

東日本大震災私たちは、この国難とも言えるほどの天災から、せめて人間として人の痛みと喜びを分かち合って、困難を乗り越え、新しい日本の歴史を作って行かなければと思う。


富士山の見える一日

2011-04-25 22:34:43 | 写真

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春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。

清少納言   枕草子一

やっと撮れました!

むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる様を。

早朝の富士山は荘厳です。自然と合掌したくなる程に神秘的で、古くから信仰の対象となったのも、解ります。

気高さを感じます。

昼の富士山。

楽しそうですね!

雲が遊びに来て、影が、白い雪に映っていますよ!

雪が深くないと、こんなにはっきりと見えません。

夕方の富士山。

夕焼け空に、ほんのりとピンク色に染まっています。

陽が落ちると、夕暮れ時に、静かに佇んでいました。

富士山もこの国難をどのように克服して行くのか、見守っているように感じた一日でした。