夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

五月最後の日

2012-05-31 22:27:47 | 日記・エッセイ・コラム

2白い芍薬の花

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                     五月最後の日

                                                      矢沢宰 詩集光る砂漠より

私の手は糸束をにぎり、

君の手はせわしく糸玉を舞う。

その手と共に、

君の小さな口もとは、

小雀が餌をあさるように動く。

私は君の言葉をはにかんで受ける。

朝飯前の一時、

夜来の雨は  からりと晴れ、

五月最後の空はどこまでも

青く輝き、

庭の木や草々は

若い生き生きとした息を放つ。

風は   ポプラの小枝をわたり

部屋のシャクヤクの白い花を静かにゆする。

君は立って、

私は寝て糸束をにぎる。

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庭の木や草々は生き生きとした息を放つ

矢沢宰の詩集光る砂漠には五月を歌った詩が三編掲載されています。

五月の詩。

僕は、もえがらではない、

一つのベッドをあたえられて

悲しみながら

じっとがまんしているんだ、

Гちょっと今晴れているか、空を見てくれ」

人間て言う奴を

考えれば考えるほど不思議に思える。

その不思議の深さを

本当にはっきり見た人が

死んで行くのだろうか。

花は花として見たい

草は草として見たい

かわいい女の子を

そうと手の平に乗せて

いつまでもいつまでも

見ているような気持ちになりたい、

そんな気持ちになるよう

がんばろう!

    五月が去るとて

五月が去るとて

何を悲しむ。

たとえ伏す身といえど

熱き血潮をたぎらせて

生きると決したは

この五月の時では

なかったのか。

   五月が去るとて

何を悲しむ。

      この胸に

真白きバラを

押しつけて

進もうと誓いしは

この五月の時ではなかったのか。

    五月が去るとて

何を悲しむ。

    ああ   だがこの若き十六歳を

むかえての

五月が再びまいらぬと思えば

我胸は涙でむせぶ。522

矢沢宰さんは、二十一才で亡くなった詩人です。

五月が去るとて何を悲しむ

私も何を悲しむことがありましょう。


ああ皐月 君も雛罌粟われも雛罌粟

2012-05-30 21:52:37 | 日記・エッセイ・コラム

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野生のコクリコ(雛罌粟ヒナゲシ)

散歩道に炎のようなオレンジ色をした野生のヒナゲシの花が二輪仲良く咲いていた。

大輪の花は与謝野晶子。小さな方は夫の鉄幹。

周りの蕾は沢山の子供たち。

                 ああ皐月    仏蘭西の野は  火の色す

                                    君も雛罌粟  われも雛罌粟

          1912年5月19日パリにて   与謝野晶子詠む

雛罌粟はコクリコと読ませています。

フランスまで夫に会いに行った、燃えるような晶子の情熱が伝わって来る歌です。

五月の代表的な短歌です。

コクリコの繰り返しの音の響きが印象的な歌です。


五月の薔薇

2012-05-29 20:57:53 | 日記・エッセイ・コラム

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029五月の町はバラの香りさ

石原裕次郎のパパとあるこうと言う歌。

昔みんなの歌で流れていました。

パパのいない私は、声だけ石原裕次郎に良く似ている夫にこの歌を歌って欲しかったのですが、残念ながら娘は授かりませんでした。

(五月生まれの息子は誕生しましたよ!)

今は、お花を見ながら、歌の中の好きな所だけ口ずさんでいます。

空行く雲がお前にみえた

五月の町はバラの香りさ

そうさお前が生まれたあの日

どうってことないこの町が

地球で一番すばらしくなった

愛そのものさ  お前の笑顔

淋しい人に分けてあげよう

そうさお前が笑ってこける

どうってこともない昼さがり

悲しみなんかに負ける気はしない

花をみてお前がきれいと言った

この町で幸せになれ

私は先程まで、この歌は五月の薔薇と言う題名だと思い込んでいました。

石原裕次郎の別の魅力の良く出ている心に残る名曲だと思います。


色々と何か変ですね?

2012-05-28 22:22:14 | 日記・エッセイ・コラム

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五月は一年中で一番気候が穏やかで、過ごし易い月なのに、今年の天候はとても不順です。

一日毎に暑くなったり、寒くなったり、

10℃の温度差などは珍しくありません。

寒い日に備えて、毛布をクリーニングに出すのを待っています。

今日の富士山麓は、天気が激変しました。

朝は快晴。今日子供に雨傘を持たせる母親は相当用心深い人です。

昼頃には曇り空になったのですが、私がリハビリ病院から帰宅後

洗濯物を取り込む時間も無いほどあっという間に真っ暗になって、大粒の雨が降って来ました。

それからは、ゴロゴロと雷の鳴る音。ドカーンと何処かで落雷の音。

ゲリラ豪雨のような大雨。

風も強くなって、竜巻注意報迄出ました。

大雨で新幹線も止まったようです。

雹の降った所もあったようです。

雹も恐ろしいです。

バラバラと音がして、後で見ると葉っぱに穴が空いています。

せっかく発芽した朝顔や、ゴーヤの葉が心配です。

     天候だけで無く、政治、原子力発電所の問題等何か変です。

地球温暖化も、原子力の問題等も全部人間が関与しています。

どうしても自分だけ良ければいいのだと言う下心が見えるのです。

他の生物達と共生していると言う気持ちが欠けていると思います。

国会中継で、自分は全然悪いこと、間違ったことはしていないかのように、大層高飛車な質問をしている議員等を見ると、自省と言う熟語を教えてあげたくなります。

相変わらず、食べ尽くしとかグルメとか、食べ物を粗末にしている番組を目にするとスポンサーの良識を疑いたくなります。

日本は今、政治、経済、外交、だけで無く生活そのものを謙虚に見つめ直さないと駄目な状況になっていると思います。


走っている車の中から撮影した富士山

2012-05-27 23:29:33 | 日記・エッセイ・コラム

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今日は一日中富士山が良く見えました。

何時もは病院に行く私ですが、今日はケビンに美容院に連れて行って貰いました。

富士市は街中何処からでも富士山を見ることが出来ます。

今日は走っている車の中から撮影した富士山をお届け致します。

あなたもケビンの運転する車の助手席で、富士の街をドライブした気分になって下さいませ。