あさが来た 広岡浅子と日本女子大学
9月28日(月)から始まるNHK連続テレビ小説
『あさが来た』の主人公のモデルは、広岡浅子です。
と言っても、広岡浅子のことは、大抵の方々は御存知ないかも知れません。
今日は広岡浅子について書きたいと思います。
広岡氏の座右の銘は、
九転十起生 きゅうてんじっきせい
(七転八起よりも二回多いのです。)
小我に固執せず、
真我を見つけなさい。
自分がしたいことだけに固執せず、
社会のために為すべきことを見つけなさい。
江戸時代の末期から大正時代を、実業家、教育者として、
お金儲けのためだけではなく、
『 今よりも少しでもみんなが幸せな世の中』の実現を目指して
生き抜いた女性です。
氏は、女子教育の確立を目指して、
日本で初めての組織的な女子高等教育機関
日本女子大学校創立発起人として大活躍。
1901年東京目白に教育者成瀬仁蔵の信念を活かすべく
現在の日本女子大学を創立。
同校の校訓
1、信念徹底
2、自発創生
3、共同奉仕
は、創立114年の現在も在校生だけでなく、七万人を超える卒業生の中に生きています。
高村智恵子 平塚らいてう、高良とみ、丹下ウメ、
石井桃子、平岩弓枝、高野悦子、 高橋留美子、大石静など皆様も御存知の方々が活躍されています。
私も今から40年程前に卒業しました。
昭和47年、ある意味で時の総理大臣田中角栄邸のある目白台は政治家たちの聖地でした。
今は角栄邸も静かなようですね…
40年以上経っても
変わらないものと言えば、
授業では
全員参加の教養特別講義。
専門分野だけでなく、衣食住、環境問題等、人間として知りたいこと、身に着けておきたい教養を
日本だけでなく、世界的に有名な方々から、成瀬講堂でお話を伺いました。
私の記憶に残っている講師は、野坂昭如氏や丸谷才一氏など…
新入生全員参加の軽井沢三泉寮での夏のセミナー。
寮の門限10時45分も現在も40年以上前と変わらないようです。
正に信念徹底です!
女性が輝く社会などと掛け声ばかり大きくて、
現実は、女性だけでなく、男性もあまり輝いていないように見える昨今、
広岡浅子氏の生き方を皆様にも知って頂けたらと思います。
手前味噌のような記事になりましたが、
信念徹底と、彼女の行動力は本当に素晴らしいのです。
何事も自発創生。
自発的に、独創的なものを生み創り出すこと。
共同奉仕。
異なる立場や、考え方の人々との共生。社会奉仕。
成瀬講堂での入学式以来、四十年以上ずっと、私の人生の指針になっているのです。