水曜日か金曜日のような気がする。女性のお風呂の日であった。最高気温が6℃の予報が出ていたので、十分に温まろうとゆっくり入浴して部屋に帰った。
丁度その間に電話がかかってきたようだ。折り返しと云う文字が目に入ったが、すぐには掛けずこのような場合誰からか調べることにしている。突然誰が出るか分からない相手に、電話をするのは、とても不安だから。今回の相手は市外局番が同じだから、そう遠くからではない。ところが番号にサッパリ心当たりがないのである。
多少の不安があったが、思い切って掛けてみた。2~3回のコールのあと、「こちら××病院ですが、・・・・・」と聞こえた。病院と云う言葉だけが、強く響いたように思うが、話せない。どうしても声が出ない。またしても「××病院ですが」と相手は云う。
予期せぬ相手と病院と云う言葉を聞いただけでショックを受けてしまったらしい。しかし、一番病院と関係のある主人は2~3分前に隣の部屋で話したばかりと気を取り直した。
やっとの思いで「お電話を頂いたようですが、・・・」というと、「こちらの病院にどなたか入院されていますか?」とこちらが聞きたいような返事があった。心当たりは無いというと、代表電話だから、時間が掛かるがしらべてみるという。返事を貰うまで、血圧が上がりっぱなしだから、高血圧症の私には極めて悪い状況が続いた。
電話は次回の予約を先生の都合で変えて欲しいという要件であった。
初めてフリーズと云う状態を経験した冬の寒い日の午後のことだった。(E)
大雪警報が出た日の前庭