どうしてそういうことになったのか、今でも思いだせないが突然キャシュカードの1枚が気になりだして、部屋の簡易金庫の中を探した。この頃は1回では探せないことが多いので、2回探した。通帳の間に挟まっていないか、カードが重なっていて見落としがないか、慎重に探したが出てこない。通帳により使用した月日まで分かったので、その時着ていそうな洋服のポケットまで、念のため探した。出てこない。
銀行に手続きの電話をする前にともう一度金庫を引っ掻きまわしていたら、手に何かが触れた。もしやと思い今度はそっと側面を撫でてみた。側面に何かがくっついている。外からは見えない中を小さな入口から手を突っ込んでひっぱり出してきてよく見ると、カードだった。でも一瞬違うのではないかと疑った。私は赤色を想定してさがしていたからである。
先回も大事な給付証を探しているとき想定していた色と違っていたので、なかなか見つけられないことがあった。
どうして近頃こういう色についての思い違いがおおいのだろうか。
メガネをかけてじっくり文字をよんでみると、確かに私が探していたカードである。
二重のショックのせいかその後の昼食は何時もの半分も食べられなかった。(E)
寒い雪の朝