私は毎朝目覚めると主人の部屋を覗くことにしている。トイレに起きて部屋の温度をとても高くしてしまうことがあるからである。発病したのが冬の早朝で寒かったせいだと思い込んでいるらしい。27℃や時には30度Cにしてあることもある。
今回は気温は24度Cで就寝時のままであったがマスクの掛け方が異常であった。一度に3枚も重ねてはめているのである。どう見ても奇妙な行動で一瞬ドキリとしてしまった。
よく理由を聞いてみると私が一度使ったマスクは捨てるように言っているのが気に入らないらしい。もったいなくていつもポケットにシマっているという。ポケットに一杯押し込んでしわしわになったので、3枚一度にはめてしわを伸ばしていたのだそうだ。主人は理由を付けるのが実にうまい。ひょっとしたら認知症の始まりかも知れないと思った。
3年前の冬のことである。その時はインフルエンザが大流行して、見舞いに来た主人の兄がマスクを2枚嵌めてやってきた。この人ならそんなこともあるかと、噴き出しそうになったが、理由は尋ねなかった。
兄の場合は噴き出しそうになり、主人の場合はビックリした。この違いはどうしてなのだろうか。とにかく、変わった兄弟であることには、間違いない。(E)
散歩道で 八重桜。
今日は5月2日(火)終日晴天に恵まれ、初夏を思わせる日差しに恵まれ、《続く》