昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ
この命なにを齷齪(あくせく) 明日をのみ思ひわづらふ
いくたびか栄枯の夢の 消え残る谷に下りて
河波のいざよふ見れば 砂まじり水巻き帰る
嗚呼古城なにをか語り 岸の波なにをか答ふ
過し世を静かに思へ 百年もきのふのごとし
(百年(ももとせ)もきのふのごとし)
千曲川柳霞みて 春浅く水流れたり
たゞひとり岩をめぐりて この岸に愁を繋ぐ
(この岸に愁を繋ぐ)
私の好きな部分は
嗚呼古城なにをか語り 岸の波なにをか答ふ
過し世を静かに思へ 百年もきのふのごとし
です。丁度今NHKスペシャル取材班編著「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」を読んでいるからかも知れません。それにしても、のんびりと、信州に遊び、こんな詩を書き
濁り酒濁れる飲みて 草枕暫し慰む。ですから羨ましいかぎりです。以上凡人の浅ましき感想です。シツレイしました、(T)
水が入り始めた田