突然昔の話しが出てきて、面食らう人が多いかも知れない、私でさえ少し混乱している気配がある。同じ階へ入居中のSさんから旧制中学入学の時の話を聞いた。その中学は京都府内にあり当時は綴り方のみの入試で合否が決められたそうだ。今大学入試で行われている小論文というのに似ている気がする。「綴り方の題は覚えてみえますか?」と尋ねると「防空演習の夜」とすらすら口にされる。だが同級生の中には大変だったらしい人もいたとか。きいたこともいないひとがいたから。私自身も内地に住んでいなかったので、その当時のことは何も分からない。
後で主人に聞くと警戒警報とか、空襲警報とかいろいろ関連した言葉が出てきて、ますます分からなくなる。警戒警報とは敵機が近づいているときにでる警報で学校があるときなど、通学班ごとに並んですぐ帰宅になったという。空襲警報はモット緊迫した状態のようで、部屋の明りを暗くしたり壕の中へ逃げ込んだりしたという。入試では警報が発令された時の訓練の様子を作文にしたのではないかと推定する。
主人の話しとは地域も時代も少し異なるのでわからないこともある。
経験の無かった同級生の方も無事入学され長い間弁護士をなさっていたとか。見たこともない人の話しだけど、本当に心からホットした。
本日はその友達の弁護士の話を聞いた。土地問題で困っている時助けて貰ったと。いい友達をお持ちでSさんはお幸せだなあと主人と話し合った。(E)
中庭の紫陽花