鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1477回】 時代の急激な変化

2015年01月16日 | 住宅コンサルタントとして
実は昨年の私のテーマの1つは、「雑貨屋さん併設のビジネスモデル構築」でした。

同業者の中には、まあ、「今更?」と思う方も多いでしょうが、
なんちゃって雑貨屋さん併設ではなくて、本当に一流の雑貨屋さんをつくって、
その雑貨屋さんを通じて自社のブランドイメージを市場に浸透させていく、
ということをやりたかったのです。
(住宅会社、工務店が全国でやっている、なんちゃって雑貨屋さんじゃなくて、
本格的な雑貨屋さんをイメージしていました)

住宅はお客様からすれば、やはり分かりにくいし、そもそも購買頻度が少ない。
だから住宅会社の企業イメージがなかなか市場のお客様に浸透しない。
どうすれば、クライアント様の企業イメージが市場に浸透するか、
ということを考えて上での、一つの仮説でした。

で、ちょうど1年前の今頃から、自由ヶ丘や新宿、表参道の雑貨屋さんを
家内と2人で2か月間、土日をつぶして徹底調査をしていたのですが、
いろんな雑貨屋さんを見ると、過去、人気の雑貨屋さんだったお店に
あまり人が入っていなく、新興勢力であろうお店に人だかりができていることが分かりました。

更に人がたくさん集まっているお店の品ぞろえを見ていくと、
アイテム数、品ぞろえのジャンルの幅が半端なく、
自分がこの事業に本気で取り組んでトントンに持っていけるかどうかだなぁ、
と直感で感じました。

これをクライアント様にやっていただくとすれば、間違いなく住宅事業が片手間になり、
ちょっと意味がないなぁ、と感じたのと、
雑貨店業界の過去の繁盛店が私の目には衰退店のように映り、

「この変化のスピードには、片手間では絶対に適応できない」

と感じたので、結局、どのクライアント様にも提案しませんでした。

ただ、こうした企業イメージを市場に浸透するために
異業種とコラボしたり、業種の垣根を飛び越えて別事業を立ち上げるということが
物凄いスピードで起こっています。

住宅業界はまだまだですが、
アパレル業界と飲食業界ではもうこれが当たり前になってきています。

お客様の行動や価値観の変化。
情報収集の方法の変化。
更には異業種の変化。
ライバルの進化。

2010年代に入って、年々スピードが上がっているなぁ、と感じます。

そこに対応せず、未だに建設業発想、住宅業発想で事業展開している大手は
もう本当に苦戦していますよね。

今年の後半には、各クライアント様に最新のブランドイメージ浸透の事例を
実際に見ていただく機会をつくれる予定です。
で、2016年には、各社様で一斉にスタートしていただきたいなぁと思っています。

過去の住宅業界のビジネスモデルの崩壊が始まろうとしていると個人的に感じています。

実際に、全く新しい発想でスタートしているクライアント様の業績は絶好調なので・・・。

時代の急激な変化に適応していきましょう!
コメント
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