事業立ち上げの頃は、実績も知名度も無いので、
お客様が全く来ない、ということが続きがちです。
そんな中、お客様が来て下さったら、
それだけでありがたく、
一所懸命、対応したことでしょう。
またまだ経験も実績も無い中、
お客様を担当させていただけることになったら、
それだけで嬉しかったことでしょう。
ところが、会社の業績が上がり、
知名度も上がってくると、
お客様がたくさん来場して下さるようになります。
そして経験を積んだ営業マンは、
多くのお客様を担当させていただけるようになる。
すると、当初は感謝の気持ちを持って、
お客様を担当させていただいていたのに、
その感謝の気持ちが薄れてくる人がいます。
来場したお客様が、ただ見に来ただけ、
というような、薄いお客様だった場合、
そのお客様に文句を言ったりする人もいます。
営業マンがそういう考えを持っていると、
ちょっとした言葉遣いや態度に出るようになり、
段々と運気が下がっていきます。
これ、本当に不思議で、
確実にそういう営業マンは売れなくなっていくのです。
うまくいっている時が、失敗のはじまり。
謙虚さや感謝の気持ちが薄れてきたら、
運気が下がり始めるのです。
私、メーカー営業マン時代の20代の頃、
思いっきり勘違いをしていた時期があります。
その時、会議で自分の活動を発表した際、
先輩から、
「お前、一体何様なんだ!
お客様に『○○させる』って、
そんな言葉、よくつかえるな!」
とみんなの前で、厳しい口調で叱ってもらいました。
もう本当に、若い頃にありがたいことを言っていただきました。
素晴らしい先輩や上司に、
20代の頃に恵まれ、
こうした基本を少しずつ習得できたような気がします。
勘違いしている人が周囲に居たら、
指摘してあげたいものです。