鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3972回】 ヨーロッパの建物と日本の建物の差

2021年11月14日 | 住宅コンサルタントとして

コロナ渦の中、ここ2年は行けていませんが、

この仕事をさせていただくようになって、

海外にも頻繁にいくようになりました。

 

イタリアやスペインのホテルに宿泊すると、

建物は100年以上前に建てられているのに、

外観も内観も非常にお洒落で味がある、

ということがしょっちゅうです。

 

イタリアでは、ビジネスパートナーさんのご縁で、

一般の方の自宅にもお伺いしたことがありますが、

もう本当にご自宅は洗練されていたのですが、

やはり建物の築年数は100年以上でした。

 

一方、日本で言うと、

寺社仏閣や味わいある古民家は別ですが、

例えば30年前に建てられた温泉旅館とか、

その辺の建売住宅とかの劣化具合がひどく、

もし自分がそれらのオーナーとなったら、

リノベではなく、解体一択となる建物が多いのです。

 

年月の経過と共に、味がますます増していく、

洗練された欧米の建物。

 

一方、20年以内に陳腐化してしまう、

大半の日本の建物。

 

それは、使っている材料と施工方法、

それからデザインの差です。

 

自然素材を使って家を建てると、

年月の経過と共に、味わいが増していきますし、

それに伴い、愛着が増していく。

 

そういう建物であれば、

解体せずにリノベして使おう、と思う人が増えるのです。

 

資源の無駄遣いも減るし、環境にも良い。

 

クライアント様とそういう家づくりを目指していければ、

と個人的に思っています。

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