コロナ渦の中、ここ2年は行けていませんが、
この仕事をさせていただくようになって、
海外にも頻繁にいくようになりました。
イタリアやスペインのホテルに宿泊すると、
建物は100年以上前に建てられているのに、
外観も内観も非常にお洒落で味がある、
ということがしょっちゅうです。
イタリアでは、ビジネスパートナーさんのご縁で、
一般の方の自宅にもお伺いしたことがありますが、
もう本当にご自宅は洗練されていたのですが、
やはり建物の築年数は100年以上でした。
一方、日本で言うと、
寺社仏閣や味わいある古民家は別ですが、
例えば30年前に建てられた温泉旅館とか、
その辺の建売住宅とかの劣化具合がひどく、
もし自分がそれらのオーナーとなったら、
リノベではなく、解体一択となる建物が多いのです。
年月の経過と共に、味がますます増していく、
洗練された欧米の建物。
一方、20年以内に陳腐化してしまう、
大半の日本の建物。
それは、使っている材料と施工方法、
それからデザインの差です。
自然素材を使って家を建てると、
年月の経過と共に、味わいが増していきますし、
それに伴い、愛着が増していく。
そういう建物であれば、
解体せずにリノベして使おう、と思う人が増えるのです。
資源の無駄遣いも減るし、環境にも良い。
クライアント様とそういう家づくりを目指していければ、
と個人的に思っています。