鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3964回】 お客様のことだけを考えて仕事ができるようになるには・・・

2021年11月06日 | 住宅コンサルタントとして

コンサルの世界に入って、16年が経過しましたが、

今から16年前、この業界に入って、

しばらくすると違和感を覚えました。

 

それは、コンサルタントの大半が、

自分の食い扶持に困っている、ということです。

 

大半のコンサルタントが、

コンサルの依頼をしてくれるクライアント企業を

ひたすら探し求めているのですね。

 

これは何を意味するのかというと、

クライアント様の業績向上のことを考えるより、

自分の食い扶持確保のことを考える時間の方が多い、

ということ。

 

というか、経営面でのアドバイスをするコンサルが、

自らの経営がうまくいっていない、ということです。

 

自分が企業の経営者なら、

そんな自分のことを優先して考えているコンサルに

絶対に頼みたくない、と思いました。

 

お客様のことだけを考えて、

仕事ができるようになるためには、何が必要か?

 

この世界に飛び込んで2年目には、

そんなことをひたすら考えていました。

 

結論としては、自分自身が仕事のオファーで

スケジュールがいっぱいになり、

自分自身が仕事に困らない環境を作ることができれば、

既存のクライアント様のことだけを考えて仕事ができるようになる、

というところに行き着きました。

 

その実現のために、猛烈に仕事をして、

結果、この世界に飛び込んで3年目くらいから、

年間のスケジュールがパンパンに埋まるようになりました。

 

そしてありがたいことに、

そういう状態が10年以上、続いております。

 

結果、弊社の事業計画書には、

自社のブランディングや営業のことなどは一切、

明記されていません。

 

数値的な目標も一切、明記していません。

 

明記しているのは、

クライアント様とここを目指したい、というビジョンや、

その実現のためにどんなことに取り組むのか、ということのみ。

 

15年前にイメージしていたことが、

素晴らしいクライアント様とのご縁のおかげで

実現できています。

 

そして全ての業種に言えると感じているのは、

目先の受注や目先の資金繰りに困らない環境になって、

はじめて企業はお客様のことや社員さんのことだけを考えて、

仕事ができるようになる、ということ。

 

数字に困っている企業は、

どうしても目先の数字に走らざるを得ず、

お客様よりも、自分たちの受注のことを

優先して考えるようになるもの。

 

そういう価値観を持った会社に、

仕事を依頼したい方は、いないと思うのです。

 

お客様に喜んでいただくために仕事をしたい、

と思っている企業やビジネスパーソンが、

その思いを実現するためには、

仕事に困らない状態をつくらなければならない、

というのが、個人的な意見です。

 

だから常に学び続け、

市場や顧客の変化に適応し続けなくてはならないのです。

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