私、一番身近にいる家内からは、
「超ポジティブ」
「精神的にメチャ強い」
と言われます。
元々、そういう性格だった訳では無く、
さまざまな経験を通じて、そうなったのだと思います。
大阪で生まれ、2歳の時に父の転勤で東京に引っ越し。
その後、6歳で大阪に戻りましたが、
当時、近所にガキ大将的な年上の人がいました。
そのガキ大将、走っても速いし、野球もうまいし、
当然、腕力などで勝てる訳もないくらいだったのですが、
性格はかなり陰湿なタイプで、
ちょっと自分に気に入らない子がいると、
その子と口を聞くな、とか、声を掛けるな、と
いう感じで周囲の子分たちに指示を出すのですね。
結果、私をはじめ、いろんな子が、
突然、仲間外れにされる、
というようなことがありました。
また、そのガキ大将、
あしたのジョーにかなり影響を受けていて、
ボクシンググローブをつけさせられ、
なぜか近所の子たちとトーナメントを組まされ、
仲の良い子とボクシングをさせられる、
という、今で言えば問題になることが普通にありました。
当時、結構精神的に辛かったような気がします。
だって、好きな子とやりたくないボクシングをさせられるんです。
そのガキ大将が、私が小学2年生の頃に転向となり、
近所に平和が訪れたのですが、
中学生になり、それなりに口が立って目立つこともあった私は、
不良グループに目をつけられ、
たまに彼らの虫の居所が悪いと因縁をつけられ、
しばかれる、ということも経験しました。
おそらく、かなり鼻につく、嫌な奴だったのでしょう。
まあ、大阪のちょっとガラの悪いところでは、よくあることです。
結構、精神的にしんどい時期もあったような気がしますが、
10代の多感な時期にいろんな経験をしたことで、
ややこしい人・グループとの付き合い方や距離の取り方、
それから精神的に耐える力が身についたと思います。
大学受験でかなり努力したのに、志望校に受からなかったときも
別段、自暴自棄にもなりませんでした。
就職活動の時、超氷河期だったのですが、
片っ端から約300社の企業を受け、
297社の面接に落とされましたが、
まあ、受かるまでやり続けるしかない、と心は切れず、
結果、3社から内定をいただくことができました。
この時も、不合格通知が届いても、精神的に凹みませんでした。
社会人になってメーカーの営業マン時代に、
理不尽なお客様から、人格否定をされたり、
社内のスーパーパワハラ上司に、言葉の暴力を浴びたり、
アフター対応でやくざの親分の家に行って対応したりした時も、
割と幼少期からいろんなことを経験したせいか、
全く精神的にダメージを受けなかったと思います。
若い頃から、数多くの挫折や人間関係でのしくじり、
仲間外れにあったり、ちょっとしたイジメ(になるのかな?)を
経験してくる中で、今の精神力がついたような気がします。
我が家の長男次男は、中学受験では
第一志望に受からずにちょっとした挫折をしましたが、
高校・大学と良い環境で挫折なく過ごしてきたのですが、
長男、ちょっと就職活動で苦戦しているようです。
でも、私、何もアドバイスしませんし、口も出しません。
壁を乗り越える、良い機会だと思うからです。
挫折したりうまくいかないことは、
本人にとって、将来的にすごく良い経験になると思っています
ところが、最近の親は、子どもが苦労していると、
すぐに手を差し伸べたり、サポートしたりして、
本人が自力で壁を乗り越えようとしている、その機会を
親が取ってしまうケースも多いようです。
結果、失敗や挫折の経験が少ない子が、
社会に出てからストレスに耐え切れず、
精神的について来れなくなるような気がします。
親が子どもの失敗や挫折の機会を奪ってはならない、
と個人的に思っています。