鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3804回】 この世で最も高額な商品を扱っているという自覚

2021年05月30日 | 住宅コンサルタントとして

一部の富裕層を除き、

大半の方にとって住宅とは、

この世で最も高額な商品です。

 

それを扱う住宅会社のスタッフは、

当然そのことを自覚しておかなくてはなりません。

 

しかしながら、そのことを理解せずに、

この業界で仕事をしている人が、やはり多すぎる、

と昨日、とあるエリアを調査していて感じました。

 

外部の設計事務所に依頼して、

イケてる建物をたくさんつくっている住宅会社。

 

キッチンにしても、リビングからつながる庭のテラスにしても、

とにかくこれを見たお客様は、心ときめく感じでデザインされています。

 

ところが、これを案内する営業マンが、

まったくと言っていいほど教養がなく、

富裕層から質問されるであろうことに対して

圧倒的な知識不足だったりします。

 

坪100万近い建物を扱っている会社の接客担当者が、

パジャマにしか見えないような品のないファッションで接客する。

 

まあ、高額な商品を扱っているという自覚が皆無なのですね。

 

なぜ、こうした感覚なのかというと、

自分自身がお客様の立場で

いろんなレベルの接客を受けていないからです。

 

とても良い心地の接客とは何か?

逆に不快に感じたり、微妙な感覚になる接客とはどういうものか?

 

圧倒的な接客の場数を経験すれば、

高級な住宅を扱う場合の接客側の言葉遣いや所作などが、

誰でも理解できるかと思うのですが、

とにかく勉強不足、経験不足なのですね。

 

とある県のトップクラスの会社ですら、まだこのレベルなのです。

 

この世で最も高額な商品を扱っているという自覚を

住宅業界で働く我々は常に持っておきたいものですね。


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