一部の富裕層を除き、
大半の方にとって住宅とは、
この世で最も高額な商品です。
それを扱う住宅会社のスタッフは、
当然そのことを自覚しておかなくてはなりません。
しかしながら、そのことを理解せずに、
この業界で仕事をしている人が、やはり多すぎる、
と昨日、とあるエリアを調査していて感じました。
外部の設計事務所に依頼して、
イケてる建物をたくさんつくっている住宅会社。
キッチンにしても、リビングからつながる庭のテラスにしても、
とにかくこれを見たお客様は、心ときめく感じでデザインされています。
ところが、これを案内する営業マンが、
まったくと言っていいほど教養がなく、
富裕層から質問されるであろうことに対して
圧倒的な知識不足だったりします。
坪100万近い建物を扱っている会社の接客担当者が、
パジャマにしか見えないような品のないファッションで接客する。
まあ、高額な商品を扱っているという自覚が皆無なのですね。
なぜ、こうした感覚なのかというと、
自分自身がお客様の立場で
いろんなレベルの接客を受けていないからです。
とても良い心地の接客とは何か?
逆に不快に感じたり、微妙な感覚になる接客とはどういうものか?
圧倒的な接客の場数を経験すれば、
高級な住宅を扱う場合の接客側の言葉遣いや所作などが、
誰でも理解できるかと思うのですが、
とにかく勉強不足、経験不足なのですね。
とある県のトップクラスの会社ですら、まだこのレベルなのです。
この世で最も高額な商品を扱っているという自覚を
住宅業界で働く我々は常に持っておきたいものですね。