鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3803回】 仕入れ先様を大切にする生き方

2021年05月29日 | 住宅コンサルタントとして

個人的に日本で一番おいしいと思っている、

石川県のお鮨屋さん。

 

昨日、行ってきました。

 

お鮨そのものは、もう変態レベルで美味しいのですが、

いつも大将の考えをお聞かせいただき、

お腹だけでなく、心までも満たしてくれる、

日本でこのお店だけでしか味わえない感覚を

毎回、堪能させていただいております。

 

金沢市ではないので、まだお酒は出せるのでありがたい、

とのことですが、1日2回転を1回転にして、

営業されていました。

 

これだけでも、お店的には大きな損失です。

 

ただ、大将がおっしゃっていたのは、

自分たちよりも漁師さんたちの問題。

 

漁で食べていけなくなったら、

一流の漁師さんたちは漁をしなくなるそうです。

 

一度、漁師を辞めると、ほぼ復帰されなくなり、

一流の食材が手に入らなくなるので、

大将がセリで値を入れる際には、

ある工夫をしているとのことでした。

 

通常、お鮨屋さんや仲買人が値を入れる時は、

ライバルがキロ2000円で入れてくると予想したら、

2100円とか2400円で値をいれますよね?

 

ところが、大将の場合、

この漁師さんが食べていくのに、1日2万円が必要だと思ったら、

2万円になるように値を入れるとのこと。

 

その日、4キロしか獲れていない場合、

キロ5000円で値を入れる、とのことでした。

 

自分のことなんかより、

漁師さんが続けられる収入を得てもらうことを優先されている。

 

だから最近は、仕入れ伝票を見ないようにしている、

とのことでした。

 

ビジネスで成功しない人に共通するポイントは、

自分たちを応援して下さる方が増えていかない、ということ。

 

逆にビジネスで成功する人の特徴は、

応援して下さる方がドンドン増えていくのです。

 

大将のような考え方のお店は、

逆に漁師さんたちから絶大な支持を集め、

絶対に他店には出さないような最高レベルの魚が集まります。

 

それは仕入れのテクニック、というような次元でなく、

関わる方たちに心から応援される生き方をしているからです。

 

そして大将のそういう姿勢に、

私は毎回、感動して、

また次の予約を入れてしまうのですね。

 

いつも帰り際は、感動のあまり、泣きそうになっています。

 

こういう生き方をする方に、

人は集まってきますし、

ファンがたくさんできるのです。


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