20代から30代前半くらいまでは、
ビジネスパーソンとしては、
自分がいかに成長するかを考え、
そのために勉強をすれば良いと思います。
しかしながら、30代後半から40代となると、
自分が仕事が出来るのは当たり前。
いかに後輩やチームメンバーが
成長する環境をつくることができるのか、
ということが重要になってきます。
そういうことを学ぶ上で非常に参考になるのは、
スポーツ選手をマネジメントした監督やコーチの著書。
これまでいろんな方の本を読んできましたが、
先日、長野県の松商学園や長野日大で監督をされた、
中原英孝氏の著書「お前たちなら必ずできる」を読みました。
もうこの本の中の言葉が刺さりに刺さっております。
中原監督はこの著書の中で、
「指導者が心がけたい5つの信念」を挙げておられます。
1.情熱を持っていること
2.使命感を持っていること
3.行動力を持っていること
4.常に勉強をしていること
5.情報をしっかりと選手たちに伝えられること
そしてこの5つの信念の根底に、
「生徒の将来を常に考えていること」
「教え過ぎないこと」
ということがあるそうです。
中小企業の経営者や幹部が、
常に心掛けておかなくてはならないことを
簡潔にまとめて下さっている、と思いませんか?
中小企業の経営者、並びに幹部は、
自社の若手スタッフさんの将来を常に考えなくてはなりませんし、
教え過ぎても、彼らの成長の芽を摘むことになります。
更に中原英孝氏は、自身が大事だと感じていることとして、
次の4点を挙げておられます。
「日々の監督の努力の差が、チームの実力の差となる」
「日々の監督の責任感の差が、チームの実績となる」
「日々の監督の苦労の差、および勉強が、人格の差となる」
「日々の監督の情報量の差が、ゲームでの決断力の差となる」
社員さんが育つのも育たないのも、
業績が上がるのも下がるのも、
会社としての品格、人間性が高いのも低いのも、
そして決断力や行動力があるのもないのも、
全て経営者次第なのです。