圧倒的な威圧感を持ち、
過去に大成功をおさめた経営者には、
ぶっちゃけ、誰も何も言えなくなります。
商品開発やマーケティング、出店など、
全てを自分で決定し、現場の店長や役員の意見を聞かない。
というか、自分以外は皆、バカだと思っている。
自分一人の力で、自分の会社は持っていると思っています。
こういう経営者には、誰も何も言えなくなり、
トップが決定したことを現場はやらざるを得なくなるのです。
昔は自分の感性が市場に合っていたので、
この流れでも結果が出たのでしょう。
でも誰しも歳を重ね、お客様の嗜好や価値観と
自分のそれはズレていくのです。
だから商品開発やマーケティング、営業手法などは、
現場にドンドン任せていかなくてはならないのですが、
いつまでも自分が全てをやりたがる訳です。
今の時代、変化のスピードが速すぎるので、
トップダウンではすぐに限界が来るのです。
商品開発やマーケティングに関しては、
20代後半から40代前半くらいまで優秀なスタッフさんに
ドンドン任せていく。
そして若いスタッフさんたちが
発言しやすい空気を積極的につくっていく。
一方で経験値が必要な
社員教育や品質管理、組織マネジメントや資金繰りは、
自分がやる。
高齢の経営者こそ、分を知っておく必要があるのです。
市場のニーズと自分の感性のズレを理解しておきたいですね。