鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3523回】 理不尽な経験を積んでない人

2020年08月22日 | 住宅コンサルタントとして

理不尽な経験をした人は、

理不尽なことをされた人の気持ちが分かるようになります。

 

例えば、上司に「予定を空けておいて」と言われ、

その通り時間を空けていたのに、直前で

 

「あの予定、急遽なくなったわ」

 

なんて言われたことがある人は、

自分が上司になった時、絶対に部下との約束を守ろう、

と、まともな人なら思うはずです。

 

先輩の立場を利用して、

本来、先輩がやるべきことを力ずくでやらされたことがある方は、

自分が先輩になったら、まともな方の場合、

そんなことはしないでしょう。

 

お酒が飲めない、もしくは弱いのに、

無理くり飲まされ続けた人は、

お酒が弱い人に対して無理に勧めることはないでしょう。

 

理不尽なことをされない方が良いですが、

若い頃、理不尽なことをたくさんされた経験は、

自分が上司になった時に役に立ちます。

 

私の場合、大学一年生の時に半年だけ、

ビル清掃のアルバイトを大阪でしていたのですが、

そこで数々の理不尽な経験をたくさんしました。

 

まず社長の義理の弟が、ひどかった。

 

アルバイトの女性に次々に手を出す。

勤務時間中に、女性アルバイトを車に乗せ、

 

「ちょっと違う現場に行ってくる」

 

という言葉を残し、遊び歩く。

 

そしてその背中を見ていたバイトリーダーも、

若手に指示だけ出して、ずっと休憩室で雑誌を読んだり

昼寝をしていたりしている。

(朝まで遊んでいたのでしょうね・・・)

 

時給が良かった(当時で時給1200円でした)ので、

しばらく続けていましたが、

京都で一人暮らしをするにあたり、辞めさせていただきました。

 

さぼる上司の下では、部下は精神的にくさってしまう、

ということを痛感しました。

 

また、社会人となって最初に仕事をさせていただいた会社で、

本当に素晴らしい上司に恵まれましたが、

やはり中には理不尽なことを言ってくる他部署の上司もいました。

 

これは中小企業の二代目、三代目によくあるケースですが、

理不尽な経験が少なすぎて、

社員さんの気持ちが分からない、汲み取れない、

ということがあったりします。

 

お客様や社員さんの気持ち、

すなわち相手の気持ちが分かるビジネスパーソン、

社員さんの気持ちが分かる経営者になりたいですね。


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