ライフサイクルは、衣→食→住の順で進化する、
と師匠に33歳の頃に教えていただきました。
ですから個人的には、食の業界の変化を捉え、
それを住宅業界に落とし込む、ということを
この16年間、やっています。
食業界は今、どうなっているのかというと、
やはり料理の美味しさでは、
なかなか差が出ない時代になっているのです。
食業界のトレンドを掴むために、
定期的に通わせていただいているお店もありますが、
昨日、たまたまパレドZという番組をYouTubeで見ていました。
パレドZのスポンサーが、
いつの間にかミツカンから知らない会社に変わっていた、
ということはどうでも良いのですが、
最新のパレドZに登場されていたのは、
京都で予約が全く取れないランキングTOP3(←私の主観)に入っている、
祇園さ々木さん。
番組の詳しい内容はYouTubeで見ていただくとして、
店主の佐々木さんがおっしゃっていた一言が、
私、心にメチャ刺さりました。
帰る時に、「美味しかった」と言われるのは、
自己採点で言うと70点でしかない。
「今日は楽しかったな~!今度、いつ空いてるねん?
予約取って帰るわ~」と言わはったら、120点。
すなわち、味だけで勝負をしているのではなく、
エンタメ的な部分でもお客様に満足していただく、
ということが当たり前にできているのでしょう。
更にはなぜ、今日はこの一品をコースのメインにしたのか、
とか、なぜこの食材を使ったのか、というストーリーも
お客様に楽しんでいただくポイントとなっているのでしょう。
エンタメ化+ストーリー化。
私が通わせていただいている京都のお店も、
当然ながらこのポイントをしっかりと押さえられていますが、
また地方のお店などは、
味だけで勝負しているところも多いように感じます。
その点、やっぱ京都の飲食店のレベルはすごいです。
その京都の近くに住めていることは、メリットでしかないと思います。
で、我々の住宅業界です。
まだまだ良い家、良い提案という部分だけで勝負している会社が
圧倒的に多いような気がします。
来店して下さったお客様が、
「いや~、今日もメチャ楽しかった~」
と言って帰っていかれる住宅会社が、
今、日本に何社あるでしょう?
必ず住宅業界も、良い家、良い提案は当たり前で、
その先にエンタメ的な要素とストーリーを絡めた提案ができる会社が、
圧倒的にお客様の支持を受けると思います。
それを弊社のクライアント様に実践していただくためには、
一流店のすばらしさ、感動を自ら体感していただくことが、
やっぱり重要だよなぁ、と思うのです。
お客様に感動していただこうとするのであれば、
自分が感動した経験が欠かせないのです。
その企画、実行していきたいと思います。