鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3875回】 エンタメ化+ストーリー化に適応する

2021年08月09日 | 住宅コンサルタントとして

ライフサイクルは、衣→食→住の順で進化する、

と師匠に33歳の頃に教えていただきました。

 

ですから個人的には、食の業界の変化を捉え、

それを住宅業界に落とし込む、ということを

この16年間、やっています。

 

食業界は今、どうなっているのかというと、

やはり料理の美味しさでは、

なかなか差が出ない時代になっているのです。

 

食業界のトレンドを掴むために、

定期的に通わせていただいているお店もありますが、

昨日、たまたまパレドZという番組をYouTubeで見ていました。

 

パレドZのスポンサーが、

いつの間にかミツカンから知らない会社に変わっていた、

ということはどうでも良いのですが、

最新のパレドZに登場されていたのは、

京都で予約が全く取れないランキングTOP3(←私の主観)に入っている、

祇園さ々木さん。

 

番組の詳しい内容はYouTubeで見ていただくとして、

店主の佐々木さんがおっしゃっていた一言が、

私、心にメチャ刺さりました。

 

帰る時に、「美味しかった」と言われるのは、

自己採点で言うと70点でしかない。

「今日は楽しかったな~!今度、いつ空いてるねん?

予約取って帰るわ~」と言わはったら、120点。

 

すなわち、味だけで勝負をしているのではなく、

エンタメ的な部分でもお客様に満足していただく、

ということが当たり前にできているのでしょう。

 

更にはなぜ、今日はこの一品をコースのメインにしたのか、

とか、なぜこの食材を使ったのか、というストーリーも

お客様に楽しんでいただくポイントとなっているのでしょう。

 

エンタメ化+ストーリー化。

 

私が通わせていただいている京都のお店も、

当然ながらこのポイントをしっかりと押さえられていますが、

また地方のお店などは、

味だけで勝負しているところも多いように感じます。

 

その点、やっぱ京都の飲食店のレベルはすごいです。

 

その京都の近くに住めていることは、メリットでしかないと思います。

 

で、我々の住宅業界です。

 

まだまだ良い家、良い提案という部分だけで勝負している会社が

圧倒的に多いような気がします。

 

来店して下さったお客様が、

 

「いや~、今日もメチャ楽しかった~」

 

と言って帰っていかれる住宅会社が、

今、日本に何社あるでしょう?

 

必ず住宅業界も、良い家、良い提案は当たり前で、

その先にエンタメ的な要素とストーリーを絡めた提案ができる会社が、

圧倒的にお客様の支持を受けると思います。

 

それを弊社のクライアント様に実践していただくためには、

一流店のすばらしさ、感動を自ら体感していただくことが、

やっぱり重要だよなぁ、と思うのです。

 

お客様に感動していただこうとするのであれば、

自分が感動した経験が欠かせないのです。

 

その企画、実行していきたいと思います。


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