鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1566回】 速すぎるスピード

2015年04月15日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界はもちろん、ありとあらゆる業界の変化が速すぎると感じています。

3~5年前、日経新聞では過去最高の業績を出し続け、
絶好調だった勝ち組企業が今や本当に苦戦しています。

すき家、マクドナルド、ヤマダ電機、イオンの小売り事業など、
業界を代表する企業が苦戦を強いられています。

住宅業界を見ても、大手ハウスメーカーの戸建住宅は激減ですし、
ローコストで全国展開しているいくつかの会社は大苦戦ですよね。

更には2~3年前に住宅業界で注目されていた、当時絶好調だった会社も
1社は頭打ちでもう1社は受注が激減しています。

本当にお客様の嗜好の変化やライバルの進化成長のスピードが半端ありません。
これくらい、時代の流れが速すぎると、どう適応していけばいいのか分からなくなりがちです。

しかしながら、トレンドは変われども商いの本質は何も変わらないのです。
ですから過去のお客様、目の前のお客様、取引業者様や自社の社員さんを大切にし、
良い家づくりに真剣に取り組み、お客様と正直にお付き合いをしていくことです。
更にはスタッフ全員の人間力を高め、より良い対応をしていくことです。

こういう時代だからこそ、商いで最も大切なことを忘れない。

応援して下さるお客様が増えていくような仕事をしていきましょう!
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【第1565回】 一流を知る

2015年04月14日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界で働くビジネスパーソンはもちろん、経営者や接客担当者であれば、
一流のサービスを自ら体験しておく必要があります。

モノで溢れ、ありとあらゆる業種において売り手の数が多すぎる。
お客様に多くの選択肢がある。
これが、今の日本の現実です。

厳しい競争の中、ライバルのレベルは着実にあがっていきます。
お客様が求める水準もあがっていくのです。

そんな中、商品やサービスだけでライバルに差をつけるのは難しくなります。

こういう時代だからこそ、おもてなしや心遣いという部分がより重要になるでしょう。
そして最終的に好き嫌いでお店を選ぶようになるのです。

ということは、お客様から好かれ、「さすが!」と思っていただけるような対応を
チーム全体でできるようにならなくてはなりません。

そうした対応をしていく上で、まずはビジネスパーソン自らが、
一流のサービスを体感しておく必要が絶対にあると思っています。

一度でも体感しておくと、そのレベル感が分かるからです。

私自身、今でこそ年に数回、一流のサービスを利用させてもらっていますが、
そもそも私がこうした体験をするようになったのは、
9年半前に師匠にそういう機会を設けていただいたからです。

それまでの自分が経験したことのない、一流のサービスを体感させていただいて、

「世の中のトップレベルって、こんな感じなんだ!」

と自分の肌感覚で理解できたことが本当に大きかったのです。

ですので、向上心のあるビジネスパーソンの方は、
是非身銭を切って、一流のサービスを若い間に受けることをオススメします。

一流を知ることで見えていなかった新しい世界が見え、
自分の価値観が大きく変わるのです。
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【第1564回】 お客様と良好な関係をつくるポイント

2015年04月13日 | 住宅コンサルタントとして
商売においてとても重要なポイントは、
一度、ご縁を頂戴したお客様と良好な関係をつくることです。

そして何かある度に、自社にいろんなお声かけをしていただいたり、
お知り合いの方をご紹介していただけるような関係に発展させることです。

お客様との良好な関係づくりがしっかりとできている会社は、足腰が強い。
そしていつもお仕事に溢れているような感じがします。

ではそのような関係を構築するポイントはどこにあるのでしょう?

これ、とても重要なので、今月、来月のコンサルティングの大きなテーマになるかと思います。
詳しくは、また皆様のところにお伺いした際にお伝えさせていただくとして、
人として最低限のことをちょっと書きたいと思います。

私だけではなく、ほぼ全員に共通するかと思うのですが、
我々が基本的に嫌いなタイプの典型が、自分に用があるときだけ連絡をしてくる人です。

「久しぶり!
実は、俺、保険の営業に転職したんだけど・・・」

っていうやつです。

そもそも、普段から人のために何も行動していなく、
自分に用があるときだけ連絡をしてくる人から保険に入ろうという人はいないと思うのですが、
これに近いことを住宅業界もやっているんですね。

要はイベントの前だけお客様に連絡して、

「是非、お越し下さい」

と、自分都合でばかりコミュニケーションをとっていたりするのです。

人様に何かをお願いするとき、その何倍もその方に対してやっていて、
はじめて先方も真剣にこちらの申し出を検討して下さると思うのですが・・・。

お客様と良好な関係をつくる以前の問題として、
まずは普段からどれだけお客様のことを思ってコミュニケーションをとっているか、
ということが大前提だと思います。

そうした当たり前のことが、皆さんの会社ではできていますか?
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【第1563回】 社員さん全員の人間力をここまで高めれば・・・

2015年04月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界において業績を決める要素として、商品の占めるウエイトは高いです。

設計力、価格力、施工力も非常に重要です。

しかしながら、それだけで受注が決まるかというと、そうでもありません。

やはり契約時に図面と見積書しかない住宅においては、
人が占める割合がどうしても高くなります。

私が知っている全国の住宅会社の中で、
スタッフさんの対応とか考え方とかオーラがピカイチの会社があります。

商品力に関しては、正直普通です。
デザインも普通。
マーケティング力も普通です。

ただ、人間力がずば抜けているんですね。

トップから幹部、現場で中心となっている接客スタッフまで、
全員が本当に素直でやわらかいのです。

仕入れ先さん、協力業者さんに対しても、本当に腰が低いのです。

まず社員さんが会社を大好き。
そして当然ながら、OB様や協力業者さんたちが
自社の強力な応援団になって下さっていて、
とにかく紹介が半端ないのです。

お客様には非常に当たりが良いのに、
協力業者さんや仕入れ先さんには横柄な住宅会社は結構あります。

「自分たちが住宅の受注をするから仕入れ先さんの仕事がある」
というような、自分を何様と思っているのかよく分からない考え方を
持っていたりする住宅会社も残念ながら結構多いのです。

そういう会社からは、やはり良いオーラっていうのが発せられないのですね。

商売における鉄則は、自社を応援して下さる方が自然と増えていくような行動を重ね、
そういう方が増えていくよう、自分たちの人間性を高めていくことです。

そのことに本気で取り組み、応援団の数がある一定以上になれば、
本当に商売はやり易くなり、新規のお客様との出会いに困らなくなり、
よりお客様の方を向いて仕事ができるようになるのです。

商売の王道の大切さを改めて感じる今日この頃です。
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【第1562回】 社員さんへの愛

2015年04月11日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな企業経営者の方とお話をさせていただく中で、
本当にいろんなことを教えていただけます。

商売の結果は、商品力や価格力、品質、マーケティングなど、
いろんな要素が絡み合って決まりますが、
そんな中、社員さんが日頃からどれだけ一所懸命仕事をしてくれているか、
ということも、結果に大きな影響を及ぼします。

正直、商品力もマーケティング力もそれほど優秀でない会社さんが、
かなり素晴らしい成果を出されている事例も知っていますが、
その要因は、社員さんに他ならなかったりするのです。

そしてそういう会社に共通して見られるのが、
経営者の社員さんへの愛情の深さだなぁ、と個人的に思います。

会社が大きくなるということは、
それだけ多くの社員さんがついてきてくれないといけない訳ですが、
会社を大きくできる経営者というのは、やはり社員さんへの愛情が深いのですね。
だから、社員さんも愛社精神を持って、トップについていくのです。

頭の回転が速く、感性もあるので、業績はそこそこ良いけれど、
なぜか社員さんが定着せず、ずっと小ぶりな会社もあります。

その要因は、経営者の器。
みんなが会社についていこうという気持ちになれないのですね。

ひどい経営者になると、社員さんを道具としてしか見ていないケースもあると感じています。

一方、社員さんへの愛がある経営者は、社員さんを家族のように思っておられるのですね。

個人的には、そういう経営者のお手伝いをさせていただき、
良い会社が増えていくような方向で仕事をしていきたいです。
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【第1561回】 SNSとの付き合い方

2015年04月10日 | 住宅コンサルタントとして
LINE、Facebook、Instagram、Twitter。
皆さんは、SNSはどの程度、されていますか?

私、Facebookを昔は結構やっていましたが、
今はこのブログをアップする程度しかやっていません。

購買頻度が低い住宅や不動産は、
FacebookやTwitterを活用したマーケティングと相性が良くないと
自分で利用して、よく理解することができました。

Instagramは、絵になる写真を撮れた時にアップしていますが、
良い写真を撮るための時間が取れないため、
1週間に1回程度のアップしかできていません。

またLINEも、家内とやりとりするのが中心で、
希にクライアント様とやりとりさせていただく程度。
1日に1回もありません。

しかしながら、今の中学生や高校生は、
1日に数百のやりとりをLINEでされているそうですね。

もう、正直、ビックリです。

私が教えていただいた事例で言うと、LINE中毒のような子は、
1日のメッセージのやりとりが800くらいだそうで、
それって1日中、スマホをいじってないとできないよなぁ、と思ってしまいます。

勉強も集中してできなくなりますし、
何をしている時も、スマホに気が取られてしまうと思うのです。

我が家の子どもたちは、どれくらいSNSをやっているのか?
まあ見ている限りは、そんなにスマホをいじっている感じはなさそうですが、
学生として本来、やるべきことをやる。
集中力を身につける。
そういう風に育って欲しいと思います。
(まあ、大丈夫だと思うのですが・・・)

ツールや道具はあくまでも手段です。
本来、良質なコミュニケーションを取るためのSNSだと思うのですが、
いつも間にか、手段が目的化しているような気がします。

SNSとうまく付き合っていきたいですね。
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【第1560回】 お客様の目線

2015年04月09日 | 住宅コンサルタントとして
多くのお客様にとって、土地を買うのは一生に一度のことです。

購買頻度が高いモノ、例えば食品や日用品であれば、
購買を繰り返す中でお客様自身に判断な基準ができます。

「このキャベツ、鮮度がイマイチだから買わない方がいい」
「今日の豚肉はいつもより安いのでたくさん買っておこう」

などなど、お客様に判断基準があるから、自分で決断できるのです。

しかしながら、土地や住宅を買うことは大半の方は経験が無いため、
この物件は買いなのかどうか、判断ができない方が大半です。

実際、私も1年ちょっと前に土地を買いましたが、
明らかに相場より高かったこともあり、本当に買っていいものか悩みました。

住宅や不動産を扱うビジネスパーソンは、
そうしたお客様のことをよく理解して、接すべきだと個人的に思います。

判断基準が無いお客様にその価値をお伝えする上で有効なのが、
相対的に説明することです。

例えば、このエリアの土地の相場はこうだけど、この物件はこれだけお得、という視点。
このエリアでは、一般的にもっと大きな土地しか出てこなくて、
なかなか予算内に収まらないお客様ばかりなのに、ちょうど良い大きさの土地でしょ!
というような大きさの視点。
その他にも立地や前面道路、高低差、地型、日当たり、周辺環境などいろいろとありますが、
大事なポイントは相対的な価値訴求ができるか、ということです。

判断基準がお客様にはありませんから・・・。

相対的に説明する。
皆さんはできていますか?
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【第1559回】 安易な方法論に走ると、長続きしない

2015年04月08日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年、ある安易な方法で一気に業績を高めた住宅会社がありました。

その住宅会社は、今年、一気に業績を落とすでしょう。

一昨年は、経営者というより、その経営者を取り巻く幹部の鼻息が非常に荒かったです。
確かに全国で一気にシェアを高めましたし、知名度も上がりました。

ただ、それは自社の商品力や営業力が優れていた訳でもなく、
質の良いマーケティングを継続した訳でもありませんでした。

ただただ、国の施策に乗っただけ。

マーケティングに関しては胡散臭さ満載で、
おそらくはこれから家を建てる若い世代には全く通用しないでしょう。

正直、未だに損得の訴求で住宅を買っていただけると思っているのですね。

増税前に安易な方法で業績を一気に高めた住宅会社も何社かありましたが、
そうした会社は皆、苦戦しています。

そもそも、安易な方法に走ってはいけないのです。

しんどいかもしれませんが、素晴らしい商品開発と良質な情報発信、
更にはスタッフさんの人間力向上など、基本的な部分を強化し続けないと
足腰の強い会社にはならないのです。

更には自社で家を建てて下さったお客様に満足していただける家をお引き渡ししていくことや
日頃から自社の家づくりを支えて下さっている協力業者様から尊敬されるような仕事をすることで、
自社を応援してくれる方々が増えていくのです。

ここが商売の本質です。

そのために、建築のこと、デザインのこと、性能のこと、おもてなしなど、学ぶべきことは多々あります。

こうした部分を強化すべく、日々コツコツと精進して参りましょう。
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【第1558回】 任せ方を学ぶ

2015年04月07日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな経営者の方を見ていて、
社員さんに事業を任せるのが上手な経営者と
逆にあまり上手では無い経営者がいるなあ、と感じます。

社員さんに任せるのが上手な経営者の特徴を挙げると、
細かい実務的な指示などは出さず、そうした細かな部分は任せているのですが、
事業の目的や善悪の判断などの価値観の部分については、
しっかりと自分の考えを伝えておられます。

そして数字に関しても、しっかりと押さえておられます。

目的と目標を押さえ、戦略を責任者と共に決定するところまでおこない、
戦略の実行は任せる。
その一方で、実行の進捗のチェックは定期的におこなっておられます。

要するに、肝だけ押さえて後は任せるということですね。

一方、任せるのがあまり上手でない経営者は2パターンに分かれます。

1つは、全て丸投げしてしまうパターン。

「とにかく結果を出して、利益を上げて欲しい」
という漠然とした希望だけを伝え、価値観を確認することもなく、
目的、目標、戦略は全て丸投げだったりします。

更に実際にどういう動きをしているのかのチェックもしていないので、
実態をトップとして全く把握していないのですね。

2つめのパターンは、ありとあらゆることに細かな指示を出すパターン。

これだと責任者のマインドは下がってしまいますよね?

生まれながらにして天性の経営の才能のある方は、
仕事の任せ方も本当に上手です。

しかしながら、そうではない経営者の方が圧倒的に多いのです。

そういう経営者は、任せ方をしっかりと学ばなくてはなりません。
何でも自分でできる訳は無いのですから・・・。

そのために必要なことは、まずは自分の仕事の任せ方のレベルを客観的に知ること。
そして自分に足りていない部分を把握し、それらを上手にされている経営者の方から
素直に教えを請うことだと思います。

経営者、上司として、任せ方を学ぶ。
皆さんはできていますか?
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【第1557回】 お客様の視点で現場をチェック

2015年04月06日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、一昨日と、クライアント様に無理を言って、
現場に密着させていただいておりました。

モデルハウスのディスプレイやモデルハウスでのお客様の接客をチェックし、
どこに問題点があるのかを自分なりに把握させていただくためです。

家具や雑貨、POPやパネルなど、住宅会社のモデルハウスにはいろんな展示物がありますが、
お客様の視点で見た場合に、それらの意図が伝わるかどうかまで
徹底的に検証できている会社はまだまだ多くはないのが現状だと感じています。

結構、細かい部分まで突っ込ませていただくので、言ってみれば小姑のよう。
正直、クライアント様のスタッフさんからすれば、うっとおしいと思います。

でも、お客様から支持される住宅会社になるためには、
常にお客様の視点で自社のあらゆる部分をつくりかえていく必要があるのです。

業績がイマイチの会社があったとして、
会議室でどれだけ会議を重ねても、その要因は見えてきません。

業績がイマイチの要因は、現場をこまかくお客様の視点でチェックすることで
見えてくることがとても多いのです。

お客様の視点で現場をチェックする。
皆さんの会社ではできていますか?
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【第1556回】 お客様に必要とされてナンボ

2015年04月05日 | 住宅コンサルタントとして
「そういう設計が好きではありません」
「そういう営業手法をしたくはありません」
「こういう細かい仕事は好きではありません」

などと、自分の好き嫌いや自分がやりたいかやりたくないかの主張をする方が
本当に多いなぁ、と感じます。

大阪弁で言うと、「お前、何様やねん!」という感じなのですが、
どうも人を傷つけないようにしよう、とか、相手を尊重しよう、などと
上っ面のきれい事ばかりを大切にしてきた結果、
こういう勘違い発言をする人が増えているのではないかなぁ、と思うのです。

仕事上において、好きなことだけをしたい、というのは理想ですが、
それができるのは、長年実績を出し続け、
会社からもお客様からも認められた場合のみであって、
何の成果も実績も出さず、認められていない人が好きなことだけやれる訳がない、
というのは常識だと思うのです。
しかしながら、そういう常識が無い人が結構多いよな、と思うことが多い今日この頃。

お客様から家づくりの依頼をいただけていない営業マンが、
「こういうやり方、好きではありません」とか言うなんて、おかしいのです。

センスが無い設計やコーディネーターが
「こういうデザイン、好きじゃないんです」なんて言うのは、100万年早いのです。

あなたの好き嫌いなんてどうでも良いのです。

お客様が好きか?
お客様が必要とされているのか?

そこが大事なのです。
(もちろん、本質的に正しい領域を逸脱しない、という前提で・・・)

自分の好き嫌いよりも、お客様の嗜好に関心を持ち、
そこに適応していく中で、自分のセンスが磨かれることも多いと思います。

そして自分のセンスが上がって、成果が確実に出たとしたら、
自分の感性が市場のお客様の嗜好にフィットしてきているということでしょう。

そのレベルになってはじめて、自分の嗜好を信じていいのだと思います。

成果が出ていない時に、自分の嗜好を優先させるなんてのは、もってのほかなのです。

商売は、お客様に必要とされてナンボ。
常にお客様中心で物事を考えられるビジネスパーソンでいたいものです。
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【第1555回】 一流の分析力

2015年04月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日の夜中、突然目が覚めてしまい、
なぜかYouTubeで「しゃべくり007」で
島田紳助さんがゲスト出演された回をずっと見ていました。

私、本当に島田紳助さんが好きで、
紳助さんが過去に出された本やDVDなどは
ほぼ全て目を通して勉強させていただいております。

ただ、しゃべくり007に出られたのは見てなかったので、
ホテルのWi-Fiを利用して、ずっと見ていました。

その中で、紳助さんがおっしゃっていたことをまとめると、

・若い頃、将来は司会者をやりたいと思っていた
・そこで自分なりに、当時活躍していたテレビの司会者を分析してみた
・横軸に元アナウンサー、元スポーツ選手、元タレントなど、経歴をもってきて、
縦軸に年齢を持ってきて分析してみた
・50代で活躍している司会者が少ないことに気づいた
・「これ、イケるやん!」と思った
・ただ、視聴者が司会者に求めるものは、司会者の年齢と共に変わってくる
・そこで、自分自身、長く活躍できるように自分を変えていった

というような感じになります。

長きにわたって活躍する人は、やはり市場が何を求めているのか?
それから市場の中でどの要素が欠けているのか?
これらを分析し、需要があって供給が足りていない部分を自分が突くのです。

あれだけ才能がある方が、市場を分析し、
しかも視聴者のニーズに適応すべく、自分を変えていくのです。

そりゃ、必要とされますよね?

一方、大したことの無いビジネスパーソンは、
市場で何が求められているのかということや
自分に何が欠けているのかということに関心がありません。

そんなことより、自分のプライドや過去の成功体験が大事なのです。

長きにわたって活躍する一流の企業や人こそ、一流の分析力があるのです。
皆さんの会社は、しっかりと市場のニーズを分析できていますか?
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【第1554回】 設計士の変なプライドはいらない

2015年04月03日 | 住宅コンサルタントとして
もともと、私の専門分野はマーケティングと営業、それから商品開発です。
私は建築の勉強を学校でしたこともなければ、住宅会社で働いたこともありませんから、
住宅の設計・デザインに関しては、素人同然です。

でも、お客様がどんな家を求めているのか?
どんな家が好きなのか?
そこの部分は良く理解しているつもりです。

お客様が求めている商品やサービスを提供し、お客様から選ばれなければ、
どんな企業・お店でも経営を続けいていくことができません。

これは商売における真理です。

ゆえに、いろんな住宅会社様に

「今、こういう家を好きなお客様が増えています」
「こういった外観が、支持されています」

ということをお伝えし、
自社の商品のデザインや設計をそういう方向に持って行こうとします。

常にお客様と最前線で折衝している営業マンは、私の提案にほぼ、賛成して下さるのですが、
なかなかそこから先に進まないケースが結構あるのです。

その原因は、設計さんにあることが多いのです。

これは本当に残念なのですが、
設計さんで自分の設計力を勘違いされているケースが、結構多いのです。

市場のお客様が支持しているデザインを見せても

「それのどこが良いの?」

的な反応が多かったりします。

また、「こういう設計できますか?」と質問すると、

「(当たり前のように)できますよ!」

というリアクションなのですね。

だったら、やって下さいよ!と言いたくなってしまいます。

自分の設計力にやたら変な自信がある方が多く、
お客様の嗜好に適応していくというような、柔軟な考えの方はまだまだ少ないなぁと感じます。

でも、そんな変なプライドのある人の設計力は、微妙であることが圧倒的に多いです

設計士の変なプライドなんて要りません。
市場のトレンドやお客様の嗜好に合わせて柔軟に対応していける人が一流なのです。

変な勘違いをしないよう、気をつけていきたいですね。
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【第1553回】 お客様への想像力

2015年04月02日 | 住宅コンサルタントとして
住宅はこの世で最も高額なお買い物。
お客様は本当に高いお買い物をしにきてくれています。

私は最近、あまりブランド物のこだわりが無くなってきましたが、
それでも高級ブランド店でお買い物をした際にいただける、
保証書やレシート、それらを入れる封筒、商品を入れる箱など、
お店だけでなく、そうした細かな部分まで徹底的に高級感がありますよね?

しかしながら、そうしたブランド品よりも遙かに高級な商品を扱っているのに、
住宅会社さんや工務店さんの大半は、
非常にイケてない事務所や店舗、モデルハウスでお客様をお出迎えし、
お客様に提出するお見積書や図面、封筒などもダサかったりします。

そういうことがおかしい、とまずは気づくところからはじめなければなりません。

私が個人的にとても好きな、幻冬舎の見城徹さんの著書
「たった一人の熱狂」の中に、こんな一文がありました。

「恋愛と同じく、他者の気持ちを想像し、理解できない人に仕事はできない。
ビジネスは一人で完結するものではないからだ」
「ビジネスで成功するためには圧倒的努力と他者への想像力がワンセットで必要だ」

お客様の気持ち、お客様が抱く感情を想像してみる。

どんな家をご提案したら、喜んで下さるのだろう?
どんな事務所をつくれば、お客様が気軽に来てくれ、相談してくれるのだろう?
どんなお付き合いをしていけば、人は紹介したいと思うのだろう?
どんな会社にしていけば、いろんな方が働きたい、と思ってくれるのだろう?

これが他者への想像力。

一方、
「どうやったら集客できるのか?」
「どういうキャンペーンをしたら、紹介数が増えるのか?」
「どこに採用広告を出し、どんなホームページをつくれば、優秀な人を採用できるのか?」
というのが、売り手思考。

どちらの方が、お客様が自然とよってきてくれるか、明白ですよね?

業界に最も欠けていること。
それはお客様への想像力のような気がしてなりません。

皆さんの会社は、どうですか?
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【第1552回】 住宅業界で働くということ

2015年04月01日 | 住宅コンサルタントとして
家を建てるということは、多くのお客様にとって、
生涯で最も高額なお買い物をするということです。

大半の方にとっては、一生の思い出になる出来事でしょう。
また契約する際のドキドキ感、緊張感たるや、半端なことではないでしょう。

私自身、住宅業界で19年、ご飯を食べさせていただいています。
住宅業かのことをとても良く理解しているつもりですが、
自分自身、初めての注文住宅の契約は、やはり緊張しました。

お客様にとって、最大の買い物である。
お客様にとって、一生の思い出になるであろうイベントである。

家づくりに携わるビジネスパーソンであれば、
本来、そういうことをしっかりと理解して仕事に向き合って欲しいと個人的に思います。

しかしながら、この業界で働いている人の中で、
そこまで重く受け止めていない方が、残念ながら多いですよね?

業界内で働いていると、そうしたお客様の気持ちを理解できない人も多いかもしれませんが、
別の業界の事例に例えれば、よく分かると思います。

例えば、自分の大切な家族が重病になってしまった。
医師の手術を受けなければ、治らないが、成功確率は30%程度。
当然、すがるように先生に「何とかお願いします!」と頼み込むと思います。

その際の先生の言葉が軽かったら、やはり不安になるでしょうし、
例えば、手術道具の消毒が甘く、自分の家族が感染症になってしまったとしたら、
絶対に許せないですよね?

自分の家族の手術に真剣に対応して欲しいと思いますよね?
多くの手術の中の1件にしか過ぎない、なんて思っている医師に
手術の執刀なんてして欲しくないですよね?

家づくりを託すお客様も同じなんですよね?

とすれば、まずは一所懸命、仕事に向き合うことが
絶対に住宅業界で働く人間として欠かせないと思いませんか?

そしてまだ契約をしていないお客様よりも
自社に家づくりを託して下さった方の方が比較にならないくらい大事です。

OB様に感謝する。
何かあってもすぐに対応できるよう、健全経営を続け、万全の状態にしておく。
常に学び、研究し、自分たちが進化成長する。
そして地域の方を雇用して地域社会に貢献し、
地域の職人さんたちも守っていく。

4月1日という、年度のはじまりだからこそ、
こういう基本を再度意識して、仕事に向き合いたいと思います。
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