長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

酒庵 酔香

2010-05-21 07:34:01 | Weblog
昨日は雨の中で、オープンエアーなスペースの
改装をした。わずか2週間前に出合った、少し強面の
にいちゃんたちがやってくれた。人はみかけによらぬもの、だ。
段取りもよく、掃除もきれいにやってくれた。今日は
「もえないゴミの日」。お役目ごめんになった、道具たちに
「ありがとう」と声をかけて、ごみの場所においた。

昨日は、朝一番に「そば打ちの同志」が蕎麦を打ちに来た。
本日17時にオープンする「酒庵 酔香」の店主のすがちゃん。
ぼくと同じ京都の立命館を卒業し、大手出版社の副編集長
というヤクザな仕事をしていたが、このたび足を洗って、堅気の
世界に中仕切りの後の人生を生きることになった。

♪胸のボタンにしがみつき、連れていきゃんせ 立命へ
連れていくのは よいけれど 女の座る席はない

京都では、バンカラな校風で、ボロを纏い、ゲタをはいて
京都の街を闊歩するような輩がいく大学、みたいな感じだった。
すがちゃんも、ぼくと似て、そんな校風が気に入って、わざわざ
田舎から上洛した口だ。でも、女将さんのともちゃんの笑顔は、
清らかな川の上を吹く清風みたいな感じなので、ふたりで
うまくやっていくと、いいお店になると思う。
少し「京都の風」にあたりたいと思ったら、押上のB3出口をでて、新あづま通り
を右に入り、どんつきの十間橋通りを、右入ると、お店がある。

今日は「ねんどの日」。「こねる」の女将、まいかさんが教える楽しい
教室だ。小学2年生のみくちゃんも、お年玉を自腹で習いにくる。
「習う」というのは、若い小鳥が羽をばたばたさせて、羽ばたく訓練を
している形。下の白は、白紙、つまりまっさらな状態。
もういっぽんつけると「自」になる。お酒を飲んだり、器とか書とか
好きなものを買うのは、「自腹を切らなければ、身につかない」。
自腹を切り、時々は、痛い思いもしながら、続けていくと、いつか
自分のもになり、自噴する水のように、こんこんと清らかな水が沸いて
くるような世界が見えてくる。

明日は「nobie」のライブだ。二回ほど天真庵に蕎麦を食べにきたアーティスト。
ぼくと同じ福岡出身。ぼくと違って、京都ではなく、東京の大学、世間で
「東大」といわれているところを卒業して、ジャズやボサノバを歌う歌手になった。
その融通無碍な生き様が、いい。

明後日は「墨田ぶらり下町音楽祭」

6月4日は「富川さんのギターのコンサート」
9日は、やまねさんの弟子みたいな瞳ちゃんのクラリネットコンサート。
豪華な演奏会が、目白押しだ。