長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

粒々皆辛苦の幸せ

2012-02-08 08:07:04 | Weblog
ふつか続けて、「味噌つくり教室」をやった。
豆腐やさんと同じように前の日の夜にずんどうに大豆をいれ、
水に浸して、一日寝かす。それを次の日に、石油ストーブの上で
長風呂のようにことことさせる。なんともいえない、慈しみ深い香りにつつまれる。
ものの本によると、そばが大陸から対馬を経由して、北九州に入り、
しばらくは、そばがきにして食べていた。
それを、最初に「そばぎり」にしたのは、お寺だった、という説がある。

汁をどうしたか?大豆の煮汁に醤油をいれ、下ろし大根なんかを入れて食べたらしい。

金曜日に、神主の資格を持つ友達が夜遊びにくるので、大豆とかえしで出汁をつくって
食べてもらおうか?などと思っている。金曜日も味噌つくり。
そば粉も、珈琲の豆も、大豆も・・・皆、一粒一粒に、いろいろ 
な「手」がかかっているし、ひとつぶひとつぶの「命」が宿っている。
粒々皆辛苦、「♪若いという字は、苦しい字に似てるわ・・・」という歌があったけど、
辛苦というのは、若くて、生きているときこそ、味わうもので、味わいかたによっては、
なんともいい味になるものだ。

今どきの「精進料理」は、なんとなく高級で高嶺の花、みたいなところがあるけど、
今後戦争がはじまったりしたら、石油とか
物価が急騰しそうやし、そうなったら、
ほんとうに、みんなで精進料理をつくり低エネルギーの生活にせんとあかんわね。
「味噌つくり」とか「漬物つくり」とか「梅干し」とか「らっきょ」とかは、
自家製にするといい。昔どこの家でもそうしたように。それに、そば、うどんが打てたら
「天下無敵」かも。