長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

文人墨客たちが、春を待つ

2012-02-26 08:12:14 | Weblog
昨日はお花のお稽古。
春を告げるような桃の花を生ける。
寸胴に水を入れ、枝ぶりのいいものを中心にたてる。
つまり芯にある天真の「真」。それの向きで本勝手か、
逆勝手になる。その中心は、床の間の掛け軸。
昔から、上座、下座というのも、床の間の位置できめる。
美しいものにも、ちゃんとした「真」があってこそ、
まわりが「きまる」。

真がきまったら、桃の枝で「くばり」
をつくる。気くばり、ではないが、この「くばり」が、土台だ。
土台がないと、美しく生けた花も、砂上の楼閣、もしくは水上の蜃気楼
みたいなものだ。時代が大いに、うねっていて、新しいことをそれぞれ
が見つけて、歩いていかないといけない年になりそうだけど、やはり、
どんなに時間がせっていても、土台(基礎)は大事なことだと思う。

今日は「竹細工」の日。
夜7時からは、「無茶しぃの会」(2000円  お菓子・お茶・説教つき)
生けた桃を眺めながら、一服。こんなに楽しいお茶会はない。感謝。


明日は「卵かけごはん」夜は「順受の会」今年は「易経」を勉強。たがをしめる、みたいにこの会の
存在が大きくなってきた。
二階に飾ってある「洗心」という字は、易経の中の言葉らしい。昨日「すみだ珈琲
」にいって、そこにおいてあった本に書いてあった。「心を洗う」という単純
な意味ではなく。何かを得る、みたいな期待する気持ちを洗う。つまり、無、
になる、みたいなことだろう。いいお店には、いい本や、出会いがある。


3月14日(水)に、やまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会をやることになった。春を先取りするような音楽会。5000円(そば会つき)


3月30日は、トリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
だいぶ頭角を現してきたけど、彼の舞台は近いうちに「世界」になると思う。
詳細は、彼のブログを見にいって・・


隅田川の向こうの墨田で、「墨だ!」といって、「書」をしたり、
♪春のうらら・・の「花」を生けたり、それを眺めながら「茶」を
飲んだり、ときどき「音楽会」つきで酒を飲んだり、蕎麦を手繰ったり、
落語やかっぽれに興じたり、「論語」をろうろうと素読したり・・・
多士済々な文人墨客「奇人」たちが、集まってこそ、「個の花」が咲く。
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