今日の朝は冷たいくらいの秋風が吹いてさすがに9月だなぁ~と思ったが昼になると少し蒸し暑く、これから夏と秋のせめぎあいが始まる。
来週兄が入院、手術する運びになり今日は最後の土曜日、元気で手術を乗り切るようにと「うなぎ」を差し入れることにした。
昨夜からたっぷりの睡眠時間を取り少々遅い出足だったが久しぶりに駅前の「愛友市場」に買いに行った。
勝手知ったる市場なのだが昔の頃の活気は無く、行きつけだった魚屋さんも知らない店員さんになっていた。
嬉しい事にうなぎやさんは同じ場所で良い匂いをさせてよく太ったうなぎを焼いていた。
早速兄と我が家とそれぞれ包んで貰い、昔の行きつけのキムチやさんに寄った。
きゅうりのキムチを狙って行ったのだが大根、水キムチしかなかった。
丁度イベントをしていて少し人出があったが何と寂れて店を閉じた所が多い。
まず、腹ごしらえをしようと、これも行きつけの「明月」で冷麺を食べた。
鍋焼きビビンバには少し暑く、ひんやりと冷たいスープは薄味で美味しい。
愛友市場は偉く韓国料理の店が増えていたが、韓国の人たちはこういう格差の酷い競争社会にも強いのだろうか。
帰りにもう一度市場の中を見て回ったが入り口の怖い腰の曲がったおばあさんはもう亡くなったのか姿が見えない。
あの人気の肉屋のコロッケはまだ健在だ。
果物屋さんはお弁当やさんになり、お餅やさんも豆屋さんもお店が無い。
年末になるとごった返し、ブリを求めて朝早く買い出しに来ていた頃を思い出し、ちょっとセンチメンタルになった。
暖かいうちにとうなぎを持って行ったら姪の家族が来ていて一番下の女の子が「うなぎだ~い好き」と言うので慌てて車に我が家の分を取りに走った。
今日は孫達と食卓を囲んでうなぎを食べて元気を出してくれただろうか。
いつもおんぶにだっこの妹だが「今日は喜んでもらってよかったね」と二人で辛い辛いキムチに舌鼓を打ちながらの夕食をした。
広島の台所と言われた愛友市場の衰退振りを目の当たりにして少しショックの夜だ。