初ちゃんの「ボチボチ生きようぜ!」

毎日の生活で出会った事をボツボツ綴っていきます。

画家「靉光」

2007-09-16 | 未分類

8月から県立美術館で公開されていた広島出身の画家「靉光」の展覧会に行ってきた。


以前、日曜美術館での放映の時に書いたことがある。


今日は初めて見る絵が殆んどでこんなにすばらしい才能を持った画家が悲運にも戦地で病死した事を思うと残念でたまらない。


靉光はやはり、天才的な絵を描いていたようで人物画や花の絵などは写実的で特に昆虫に至ってはその観察力に圧倒された。



画法も墨絵、鉛筆、さらにろうを溶かして加工したりクレパスなども使用している。


幼いわが子の絵も数枚、妹や妻、両親など家族の絵も沢山残している。


出征前の絵はやはり、目の視点がぼかしてあり自分の死も予測しながらの遺影としての「自画像」にみえてしまった。


有名な「目のある風景」も改めて見たが、最初の不気味さは消え、幼い子供、妻を残しての死に悲しさが写っている目に見えた。


華やかな中央画壇で活躍した人では無かったが是非見て欲しい展覧かだ。