友人がみょうがとゴーヤを持ってきてくれたので、私は先日届いた「梨」を変わりにあげた。
最近の若い人はこんなお付き合いを嫌う人が多いが、私はこんなお付き合いの中で育ったのでごく普通にしている。
彼女が言うにはゴーヤは自家製、みょうがは頂き物だそうだ。
我が家の梨は親戚から毎年送ってくる20世紀梨。
今年の暑さに負けずに大きくて果汁たっぷりで甘くて美味しかった。
先週、オークションで、送料込み1箱1980円で自家用の梨を落としたので集ってしまうので美味しいうちに食べてもらえば腐らせずに済む。
私も今日のメニューにゴーヤチャンプルー、きゅうりの酢の物が加わり、いまけに絵手紙の画材にもなり大活躍してくれた。
夕方、宅配さんが「奥さ~ん」と言いながら袋を担いで来た。
よく見ると夫の田舎の親戚の名前で、早速電話したら「初物じゃけ、食べてみんさい」と、嬉しい言葉。
我が家の貰うお米が後30キロもあるのでいつも新米はお正月前になる。
私の母は新米でお寿司をしていたので私もお寿司をしよう。
我が家に頂き物があれば又お返しに伺おう。
津和野にいた頃、夕方になると隣近所でお惣菜が行き来する。
大抵は子供が小さな小鉢に入った惣菜をご近所に配る役目。
すると、あちらから、こちらから、似たり寄ったりの惣菜が届き、味比べをしつつ、父が「うちのおかあちゃんのが一番美味しい」と、言って品評会は終わる。
特にうなぎや鮎の季節は誰が取ってきたのか、みんなで分け合って食べた。
貧しいけれど豊かな心に育った私の原点はここにあるのだといつも思う。
「美味しいものは小人数」と言う言葉があるが、美味しいものは大勢で食べてこそ美味しい、と私は思うが子供達はそうではないみたい。
時代遅れでもいい。色んなものを取りかえっこして楽しく生きたい。