只今製作中の花です
先日、兄の手術先の病院に行く為にタクシーに乗った。
以前は悪質な運転手さんがいてタクシーは何処の会社か良く見て乗る癖があって会社名を見ると「個人タクシー」なので安心して乗った。
所が乗ったらどうも雰囲気が違う。
ふかふかのベルベットの椅子カバーは真っ赤。
思わず「カラオケボックスみたい」と言ってしまった。
行き先を言うと「お客さん、カラオケ好きですか？」と聞いてきた。
「昔はお付き合いで歌ったよ。今はカラオケにはあ阿まり行かないから・・」
と言うと「演歌好きですか」と、聞いてくる。
「演歌はあまり好きじゃないけど仕方なく歌ってた」
「誰の歌？」
「テレサ・テン」
「はいはい、何も知らずに～♪あなたは言ったわ～♪」
「・・・はい」
「佐々木真一って知ってる？」
「知りませんけど」
「えっ！有名な人だよ。しらんの？僕の原点なのよ」
と、言うと豪華そうなカーナビをカチャカチャと操作して、CDを探している。
演歌歌手の唄の出だしが繰り返し流れ嫌になってきた。
あ～早く着かないかな。と、しばし無言でいると「あったあった」と唄が流れ始めた。
「花の東京のど真ん中 クルリ回るは山手線～♪」
一緒になって歌ってる。
「聞いたことありますけど・・・子供の頃・・・」
運転手さん絶好調！
料金は１０００円以内で着いた。
「ありがとよ」
広島にもこんなタクシーがいたんだ。
私の好きなフォークソングなら嬉しかったけど楽しかったのは運転手さんだけだろう。
趣味と実益を兼ねるって良いお仕事です事。