大晦日の夕方、午後5時過ぎ。
「あれ。火事じゃない?」
かみさんの声に見てみると、北側の窓から煙が見えた。
明らかに火事の煙。
まだ延焼中を示す黑煙。
西大島? 亀戸?
方向はわかるが距離はわからない。
燃えている最中のはずだが、緊急車両の音は聞こえない。
ネットやテレビでも火事の速報は出ていない。
暫くするとまた一塊の黑煙。
延焼? 爆発的火災? いずれにせよ、火災は広がっているのかも。
周りはだんだんと暗くなり、煙の様子も見えにくくなってきた。
暫くすると、墨田区押上の住宅街で火事のニュースが流れた。
結局、鎮火まで6時間ほどかかり、全焼3棟を含む10棟が火災に遭い、2名が死亡したそうだ。
その後、全く気付かなかったが、ニュースによれば、すぐ近くの江東区北砂でも火事があり、
1名が死亡したそうだ。
亡くなったご本人はもちろんお気の毒だが、類焼延焼で焼け出された方々はどうするんだろう。
とりあえずは旅館なりホテルなりに泊まるとしても、少人数の被災の場合、
自治体が避難所を用意してくれるとも思えず、かなり苦労されるのではないか。
マンションの場合周囲の部屋への類焼は起こりにくいが、消火活動によって、
直上階、直下階、隣家などは水浸しで住めないとも聞く。
全く以て他人事ではない。
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