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映画 「ザ・マジックアワー」

2008-06-18 09:01:20 | 映画感想
久々の試写会以外の鑑賞です。

国内の興行成績(具体的な金額)は発表されなくなってしまったので、
年間の統計数字でしか見れなくなってしまったが、
今のところ2週連続1位で13億円を稼ぎ出し、
最終的には39億円の興収を上げた。
(2008年度興行成績ランキング、邦画7位、総合10位)

***

三谷幸喜監督最新作。

ありそうでないヨーロッパ調の小さな街を舞台に繰り広げられるヤクザの抗争と、
それに巻き込まれた映画人たちのコメディ。
こんなところに、こんな人が、と言うキャスティングと、
小ネタでも笑わせてくれる。

**

街角のホテル(ミナトホテル)の玄関前。
1台のシトロエンが停まり、中から強面の男たちが降りてくる。

ホテルの2階では、下着姿の女(役名:高千穂マリ、深津絵里)がたたずむ。
下着姿の男(役名:備後登、妻夫木聡)は、ドアをたたく音に驚いて
窓から飛び降りる。

男のひとり黒川(寺島進)は、備後に銃をぶっぱなす。

あっさり捕まった備後とマリはボス(役名:天塩幸之助、西田敏行)に、
コンクリ詰めにされそうになる。

備後は、さっき聞いた名前を使って「デラ富樫がいればなあ」とつぶやく。

デラ富樫とは、天塩の敵対グループ、江洞(香川照之)に雇われた
「幻の暗殺者」だった。

口から出まかせで言い逃れた備後は5日以内にデラ富樫を連れてくる約束をするが、
全く当てがなく、クラブのバーテンダー(伊吹吾郎)、従業員(綾瀬はるか)の言葉をヒントに、
売れない俳優、村田大樹(佐藤浩市)とそのマネージャー(小日向文世)をだまして、
映画「さすらいのデラ富樫」をでっち上げ、ボスをごまかし、逃げおおせようと考えた。

果たして、備後の作戦はうまくいくのだろうか。

**

劇中劇、撮影シーンなどで、中井喜一、天海祐希、唐沢寿明、
鈴木京香、谷原章介、寺脇博文、堀部圭亮などが出演。

このほか戸田恵子、香取慎吾、近藤芳正、浅野和之、甲本雅裕らも出演。

おもしろかった。

特に演技だと信じている村田(佐藤浩市)のオーバーアクションと
リアルヤクザの黒川(寺島進)らのずれた会話/行動が面白い。
ただ一点だけ難を言わせてもらえば、
このところの邦画はそういう傾向が強いのだが、

長い。

最後は、あれはあれで、成功しているとは思うが、
デラ富樫をマクガフィン化した結末があってもよかったかも。

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6 コメント

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長いです(笑) (しんちゃん)
2008-06-18 21:54:45
 ぶっちゃけラストシーン前にだれてきたのは事実です(笑)

 それでも、コメディに徹したところは評価されますね。こよなく映画を愛する気持ちも表現できていましたし。
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笑わせてもらった。 (はっしぃ)
2008-06-19 12:07:26
こんにちは
TBさせていただきました。

本当に声を出して笑った映画でした。
まぁラストまでコメディで通したところ、三谷幸喜監督作品でこんなに笑ったのはないかも。
 
佐藤浩市はオヤジさんを越えるね。
 
返信する
コメントありがとうございます (KGR)
2008-06-19 15:11:05
しんちゃんさんへ

醤油のシーン、箸をバシッと折るとこですね。
デラ富樫が実在することを示すシーンですが、
露出はあのシーンの手だけにしておいてもよかった。



はっしいさんへ

私が観た時も皆さん結構笑ってました。

佐藤浩市のオーバーアクションがいいですね。
「演技している演技」と「演技してない演技」の
切り替えが面白かったし、
寺島進、西田敏行とのずれも面白かったです。


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はじめまして (hide)
2008-06-19 21:43:57
『映画と秋葉原と日記』のhideです
KGRさんコメント&TB有難うございます
意外に緻密な脚本でしたし面白かったですね。
私も

>村田のオーバーアクションとリアルヤクザの黒川らのずれた会話/行動

は最高のキモの一つでした。

マクガフィンと言う用語は知りませんでしたが。アラン・スミシーのような映画用語だったのですね。勉強に成りました。

ラストは。映画の裏方(村田大樹のような大部屋俳優も含む)さんへのオマージュと言うか。彼らが主役なんだ。と言う監督のメッセージといえますが。
“デラ富樫”登場の所だけは何とかなら無いかなと思っておりましたが。
(^O^)/マクガフィン化は大賛成ですね
返信する
hideさんへ (KGR)
2008-06-20 00:49:27
こちらこそコメントありがとうございました。

用語があるのは知ってましたが、
具体的に何と言うかはもやもやっとしてましたので、
記事を書くときに調べました。

幻は幻に!
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いつもどうもです (ひらりん)
2008-06-21 01:54:12
プロモーションでテレビに出まくる、出たがり三谷幸喜監督は、
突出しすぎると、嫌気が差してきちゃいますが・・・
作品事体は、映画に対する熱意が織り込まれてる脚本が、
観客を笑いと感動の渦に巻き込んでました。
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