2019/7/2、阪神タイガースは横浜DeNA戦の初回、1イニング4三振という
珍しい記録を喫しました。
阪神タイガースにとっては2016/5/24の対ヤクルト戦以来の不名誉な記録ですが、
ここは上茶谷投手を褒めるべきかもしれません。
プロ野球では戦後21回、21人目です。
後述するように1イニングに4三振以上を記録するには、暴投か捕逸が必要なので、
褒められたものではない気もしますが、過去には工藤公康、岡島秀樹、斉藤和巳、
杉内俊哉、松坂大輔、涌井秀章など大投手が達成しているところを見ると、
捕逸、暴投も捕手が取れないほどのキレッキレの決め球だったのかもしれません。
さて、すでに多くの人が解説している通り、1イニング4三振以上は論理的に可能です。
それは「三振降り逃げ」
打者が空振り三振し、捕手がその球を取れなかった(正規捕球できなかった)場合、打者は一塁に走れます。
大抵の場合、さほど大きくはボールが逸れないため、打者走者は一塁でアウトになりますが、
バックネット付近やファウルゾーンに大きく転がっていったとか、捕手がボールを見失ったとかで、
一塁に送球が間に合わずセーフになっても記録上は三振+暴投/捕逸です。
無死、または1死で一塁に走者がいる場合は降り逃げが認められませんが、一塁が空いているか、
2死ならば降り逃げが可能です。
空振り三振と書いたのは、見逃がし三振なら捕逸しないだろうと思ったから。
厳密にはストライクの球を捕手が落とす場合もあり、その場合は正規捕球にならないので
振り逃げが可能となりますが、ストライクの球を後ろに逸らす捕手はいないでしょう。
実際には捕手が3ストライク目の球を落とすシーンは結構あります。
捕手が落とした球は大抵捕手の足元にあるので、打者が走る場合は一塁送球、
走らない場合は打者にタッチしてアウトになります。
捕手が三振のはずの打者にタッチするシーンが時々見られますがそういうことです。
ごくたまにあることですが、捕手が勘違いして振り逃げなのに一塁に送球しなかったりして、
アウトのはずの打者走者が一塁セーフになってしまったら捕失になります。
なお、ストライクの条件としてボールの軌道についての規定はありますが、
「正規捕球」である必要はなく、ストライクの球を落としてもストライクです。
三振、三振、三振+振り逃げ、三振+振り逃げ・・・・三振、と論理的には
1イニングに三振数の上限はないことになります。
プロ野球21人目と書きましたが、MLBでは81人が計85回以上(複数回の投手あり)
記録しているようです。
奪三振なので、主として4奪三振した投手の記録として残っているようですが、
2人以上の投手で達成することも可能。
NPB、MLBとも5三振以上の記録はないらしいですね。(2軍以下は除く)
*
もう一つ、ついでに、こちらは高校野球の話題ですが、無死走者なしから、
2球で3アウトになった、と言うお話。
2019/6/25、北北海道大会の帯広緑陽 対 帯広工戦の3回表、
先頭打者が初球、打撃妨害で出塁。続く打者は初球を打って一直併殺。
続いても初球を打って内野フライで3アウト。
3球投げてんじゃん、とお思いのあなた、その通りですが、野球規則には
打撃妨害の際の投球の扱い(投球数のカウントするかどうか)の規定がなく、
この試合の公式記録員が投球にカウントしなかったため2球で3死とんなりました。
プロ野球では打撃妨害の投球も投球数にカウントするらしいですから、
この場合は「2球で3死」とはならず「3球で3死」になります。
打撃妨害は、捕手または他の野手が打者の打撃を妨害する行為で、
一般的には投手の球を早く受けようとした捕手がミットを前に出し過ぎたため
打者が振り出したバットに当たってしまったケースになります。
ごくたまに打者がミットを叩き落とすシーンがあったりしますが、大抵は
バットがキャッチャーミットに軽く触れるぐらいでしょう。
打者がフルスイングで空振りし、一回転したバットが勢い余って捕手の頭を叩く
ことが結構見られますが、打撃妨害にはなりません。
珍しい記録を喫しました。
阪神タイガースにとっては2016/5/24の対ヤクルト戦以来の不名誉な記録ですが、
ここは上茶谷投手を褒めるべきかもしれません。
プロ野球では戦後21回、21人目です。
後述するように1イニングに4三振以上を記録するには、暴投か捕逸が必要なので、
褒められたものではない気もしますが、過去には工藤公康、岡島秀樹、斉藤和巳、
杉内俊哉、松坂大輔、涌井秀章など大投手が達成しているところを見ると、
捕逸、暴投も捕手が取れないほどのキレッキレの決め球だったのかもしれません。
さて、すでに多くの人が解説している通り、1イニング4三振以上は論理的に可能です。
それは「三振降り逃げ」
打者が空振り三振し、捕手がその球を取れなかった(正規捕球できなかった)場合、打者は一塁に走れます。
大抵の場合、さほど大きくはボールが逸れないため、打者走者は一塁でアウトになりますが、
バックネット付近やファウルゾーンに大きく転がっていったとか、捕手がボールを見失ったとかで、
一塁に送球が間に合わずセーフになっても記録上は三振+暴投/捕逸です。
無死、または1死で一塁に走者がいる場合は降り逃げが認められませんが、一塁が空いているか、
2死ならば降り逃げが可能です。
空振り三振と書いたのは、見逃がし三振なら捕逸しないだろうと思ったから。
厳密にはストライクの球を捕手が落とす場合もあり、その場合は正規捕球にならないので
振り逃げが可能となりますが、ストライクの球を後ろに逸らす捕手はいないでしょう。
実際には捕手が3ストライク目の球を落とすシーンは結構あります。
捕手が落とした球は大抵捕手の足元にあるので、打者が走る場合は一塁送球、
走らない場合は打者にタッチしてアウトになります。
捕手が三振のはずの打者にタッチするシーンが時々見られますがそういうことです。
ごくたまにあることですが、捕手が勘違いして振り逃げなのに一塁に送球しなかったりして、
アウトのはずの打者走者が一塁セーフになってしまったら捕失になります。
なお、ストライクの条件としてボールの軌道についての規定はありますが、
「正規捕球」である必要はなく、ストライクの球を落としてもストライクです。
三振、三振、三振+振り逃げ、三振+振り逃げ・・・・三振、と論理的には
1イニングに三振数の上限はないことになります。
プロ野球21人目と書きましたが、MLBでは81人が計85回以上(複数回の投手あり)
記録しているようです。
奪三振なので、主として4奪三振した投手の記録として残っているようですが、
2人以上の投手で達成することも可能。
NPB、MLBとも5三振以上の記録はないらしいですね。(2軍以下は除く)
*
もう一つ、ついでに、こちらは高校野球の話題ですが、無死走者なしから、
2球で3アウトになった、と言うお話。
2019/6/25、北北海道大会の帯広緑陽 対 帯広工戦の3回表、
先頭打者が初球、打撃妨害で出塁。続く打者は初球を打って一直併殺。
続いても初球を打って内野フライで3アウト。
3球投げてんじゃん、とお思いのあなた、その通りですが、野球規則には
打撃妨害の際の投球の扱い(投球数のカウントするかどうか)の規定がなく、
この試合の公式記録員が投球にカウントしなかったため2球で3死とんなりました。
プロ野球では打撃妨害の投球も投球数にカウントするらしいですから、
この場合は「2球で3死」とはならず「3球で3死」になります。
打撃妨害は、捕手または他の野手が打者の打撃を妨害する行為で、
一般的には投手の球を早く受けようとした捕手がミットを前に出し過ぎたため
打者が振り出したバットに当たってしまったケースになります。
ごくたまに打者がミットを叩き落とすシーンがあったりしますが、大抵は
バットがキャッチャーミットに軽く触れるぐらいでしょう。
打者がフルスイングで空振りし、一回転したバットが勢い余って捕手の頭を叩く
ことが結構見られますが、打撃妨害にはなりません。
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