ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

M&A対抗策よりも気になる改正項目

2005-03-19 10:11:12 | Weblog
会社法案、政府決定 外資M&A、敵対的買収に対抗策 (産経新聞) - goo ニュース

改正の内容には、いろいろ意見があるだろうが、とりあえず私が気になった点を。

1.株式会社の最低資本金が撤廃される。
 かつて、40万円(=5万円×(7+1)、細かい意味は省略、判る人だけ判って下さい)あれば、
株式会社が設立できたのだが、乱立を防ぐ意味で、最低資本金が1千万円になった。
昨年辺りから特例で1円起業が出来るようになったものの、一定期間内に増資が必要だった。
これが無くなれば起業しやすくなる。
もっとも、今でも株式会社を選ばなければもっと安い資金で起業出来なくはない。

2.有限会社を株式会社に統合する。
 現在の有限会社のオーナー社長で、いつかは株式会社にと思って頑張っている人にとって、
よかったのか悪かったのか判らないが、統合になる。
 「有限会社」の名前を残したければ、今のうちに有限会社を作っておくと良い。
 (いるかな?)

3.「合同会社」という新しい区分を作る。
 合名会社、合資会社という無限責任の区分はあるが、「合」のつく有限責任の会社。
 まだ、詳しいことは良く調べていないのでなんともいえない。
 しかし、ものの本によれば、有限会社、株式会社だって、起業家にとっては事実上の無限責任、
とあるから、実質どの程度の意味があるのか良くわからない。

 最低資本金が撤廃されても、株式会社の場合は、法的な手続きのために結構金がかかるから、
ある程度は有効なのかもしれないが、たいていは株式会社を選んでしまうのではないかと思う。

平成18年(2006年)施行ということらしいので、またぞろ解説本が沢山出されそうだ。

と、言うことは今ある「会社の設立の仕方」に関する本は全部パーではないか。
来年、会社設立で準備している、あるいは準備しようとしている人は、今は解説本を買ってはいけません。
新法準拠の物が出てくるまで待ってください。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニッポン放送、フジTV、そ... | トップ | Amazon1勝5敗、3連... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事