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最高裁に法律を曲げる権利はない

2007-04-12 10:26:46 | Weblog
代理出産の向井夫婦“自称親子”宣言(スポーツニッポン) - goo ニュース

向井・高田夫妻の気持ちは判るし、私も実子として認めてやればよかろう、
と言う気はするが、現行法上それが許されないのであれば、
最高裁が法を曲げて解釈することは許されない。

その点で、高裁の判決がなぜ出生届は受理すべきとなったのかは別の疑問だが、
今回の騒動はちょっと違うんじゃないかなと思うことしきりだ。

と言うのは、代理母、代理出産が日本で簡単に認められないことは
もともと承知していたことと思う。
だからこそアメリカでの代理出産を選択したのだろうが、
だったら、なぜ最初から養子縁組の手続きを想定していなかったのか。

裁判を起こせば100%勝てると思っていたのか。
もしそうだとすれば、弁護士が甘い!としか思えない。

現在の民法の懐胎主義は以前にも記事に書いたと思うが、
医療技術の進歩と人々の考え方の変化について行けていない。

今後も法の想定を超えた事態は容易に発生しうるわけで、
法改正は待ったなしの急務であると思う。

しかし、良くも悪くも現行法が生きている限り、
国は法に沿った運営しかできない。

自分たちが問題提起をして、法改正のきっかけになれば、
続く人々に恩恵をもたらすことができる。
現行法でどこまでできるのかダメもとで試したい、
と言うのであれば判らないでもない。

しかし、何としても自分たちもそうなりたいというのであれば、
準備不足、思慮不足、手抜かりと言うか、
言葉は悪いが間が抜けた対応になっている気がする。
戦う矛先を間違っている気がしてならないのだ。

繰り返すが代理母、代理出産については早急に法改正する必要がある。

本人死後に冷凍卵子精子を使って代理出産なんてケースもあり得るわけで、
少なくとも現行の医療技術でできることで、
何が許されて何が許されない、その場合はどういう権利を持つ持たない、
などは至急決めておくべきと考える。

だからと言って法律で許されないことを、最高裁が勝手に許していたら、
3権分立なんてあったもんじゃないわけで、立法府の怠慢を責めるべき。
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