「ディベート」とは、ある主題の賛否(是非)を、異なる立場で議論すること。
「討論」に近い。
ただ、TVの政治家連中やコメンティターの相手の意見を聞かないで、
自分の意見をがなり立てるのはディベートに値しない。
このディベート、アメリカでは授業でも取り上げられていると聞くが、
日本では寡聞にして聞かなかった。
ところが、Wikiを見ると、
全国中学・高校ディベート選手権
なるものが行われているらしい。
以下は、その大会の討論のテーマである。
1996年 第1回大会
・日本はサマータイム制を導入すべし。是か非か
・日本は首相公選制を導入すべし。是か非か
1997年 第2回大会
・日本は選挙の棄権に罰則をもうけるべし。是か非か
・日本は首都機能を移転すべし。是か非か
1998年 第3回大会
・日本はごみ収集を有料化すべきである。是か非か
・日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か
1999年 第4回大会
・日本はサマータイム制を導入すべきである。是か非か
・日本は刑事裁判に陪審制を導入すべきである。是か非か
2000年 第5回大会
・日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か
・日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か
2001年 第6回大会
・日本は環境税を導入すべきである。是か非か
・日本は道州制を導入すべきである。是か非か
2002年 第7回大会
・日本は未成年者の携帯電話使用を大幅に制限すべきである。是か非か
・日本は遺伝子組み換え食品の販売を禁止すべきである。是か非か
2003年 第8回大会
・地方自治体は中学生以上による住民投票制度を制定すべきである。是か非か
・日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か
2004年 第9回大会
・日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か
・日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か
2005年 第10回大会
・日本はレジ袋税を導入すべきである。是か非か
・日本は炭素税を導入すべきである。是か非か
2006年 第11回大会
・日本はすべての動物園を廃止すべきである。是か非か
・日本は道州制を導入すべきである。是か非か
2007年 第12回大会
・日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か
・日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か
2008年 第13回大会
・日本は中学生以下の携帯電話の使用を禁止すべきである。是か非か
・日本は労働者派遣を禁止すべきである。是か非か
なぜこれを取り上げたかと言うと、賛否は別にして
もっと議論されてしかるべき話題が多いと思うからだ。
私の知る範囲では、競技としてのディベートは自分が賛成か反対かに関係なく、
例えば抽選によって、是か非かの立場を与えられ、
主張によって相手の意見を論破するテクニックを競うもの。
個人的には「賛成」だと思っていても、与えられた立場が「反対」であれば、
合理的な反対論を展開し、賛成派を論破しなければならない。
相手の論理展開の不備を突き、自身の論理を正当化する訓練である。
言葉の遊びやへ理屈の捏ね合いではなく、
自分の意見をどうやってよく判ってもらうか、
反対派をどうやって説得していくかの訓練であり、
現実の社会においても論理的なものの考え方、
理性的な判断力をつけるために必要であると思う。
翻って、現実社会を見ると、決まったことだから反対があってもやる、
違う意見には端から耳を傾けない、と言うこともあれば、
その逆に、嫌いだから、気に入らないから反対し、
代替案や折衷案にも耳をかさない人もいる。
とことん議論を戦わせ、反対であってもいい意見は取り入れる、
賛成であっても修正が必要なものは直していくことが必要だと思う。
99良くてもひとつだめなら全部ダメ、
逆に51良ければ、ダメな49は全く無視、
そういう両極端が多くはないか。
もう一度テーマを読み返してみてほしい。
中高生にとって重い、重すぎる課題が与えられているとは思わないか。
自己の賛成か反対かの立場を超えて、相手の意見を聴き、自己主張を行う。
ただ単に競技であることを超えて我々がもっと真剣に議論討議すべき問題だ。
中には、最近話題になった事項もある。
しかし、例えば中高生の携帯禁止のように、
大した議論もされず、弊害ばかりが取り上げられ、
禁止しとけば問題ない、との大勢意見に流される、
こういう形で意思決定がなされていいのか。
いっときますが、
中高生、いや小中生の携帯を禁止すべきかどうかと言っているわけではない。
禁止するにしてもしないにしてもいろいろと議論し、
何が問題なのか、禁止すればどうなるのか、禁止しないとどうなのか、
それらを判った上で禁止するにしてもしないにしてもやればいいので、
文句が出たから禁止しとけば文句ないでしょ、的な対応はダメと言っている。
たまたま携帯のことを具体例としてあげたが、
ことはそれだけではなく、意思決定について十分な議論がされているのか、
国会中継を見ていると、国権の最高機関であるべき国会で
行われている議論があまりにも貧弱に聞こえるので、ますますそう思う。
きちんと相手の意見を聞き、その上で自己の主張を納得させるべく展開する。
賛成派も反対派の意見を聞かないとか、反対派もただ反対ではなく、
何がどう良いのかダメなのかをみんなに納得させる。
いずれこういう訓練を経た若者が、政治の世界を変えてくれればいいが、
果たしてそういう時代はやってくるのだろうか。
「討論」に近い。
ただ、TVの政治家連中やコメンティターの相手の意見を聞かないで、
自分の意見をがなり立てるのはディベートに値しない。
このディベート、アメリカでは授業でも取り上げられていると聞くが、
日本では寡聞にして聞かなかった。
ところが、Wikiを見ると、
全国中学・高校ディベート選手権
なるものが行われているらしい。
以下は、その大会の討論のテーマである。
1996年 第1回大会
・日本はサマータイム制を導入すべし。是か非か
・日本は首相公選制を導入すべし。是か非か
1997年 第2回大会
・日本は選挙の棄権に罰則をもうけるべし。是か非か
・日本は首都機能を移転すべし。是か非か
1998年 第3回大会
・日本はごみ収集を有料化すべきである。是か非か
・日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か
1999年 第4回大会
・日本はサマータイム制を導入すべきである。是か非か
・日本は刑事裁判に陪審制を導入すべきである。是か非か
2000年 第5回大会
・日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か
・日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か
2001年 第6回大会
・日本は環境税を導入すべきである。是か非か
・日本は道州制を導入すべきである。是か非か
2002年 第7回大会
・日本は未成年者の携帯電話使用を大幅に制限すべきである。是か非か
・日本は遺伝子組み換え食品の販売を禁止すべきである。是か非か
2003年 第8回大会
・地方自治体は中学生以上による住民投票制度を制定すべきである。是か非か
・日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か
2004年 第9回大会
・日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か
・日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か
2005年 第10回大会
・日本はレジ袋税を導入すべきである。是か非か
・日本は炭素税を導入すべきである。是か非か
2006年 第11回大会
・日本はすべての動物園を廃止すべきである。是か非か
・日本は道州制を導入すべきである。是か非か
2007年 第12回大会
・日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か
・日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か
2008年 第13回大会
・日本は中学生以下の携帯電話の使用を禁止すべきである。是か非か
・日本は労働者派遣を禁止すべきである。是か非か
なぜこれを取り上げたかと言うと、賛否は別にして
もっと議論されてしかるべき話題が多いと思うからだ。
私の知る範囲では、競技としてのディベートは自分が賛成か反対かに関係なく、
例えば抽選によって、是か非かの立場を与えられ、
主張によって相手の意見を論破するテクニックを競うもの。
個人的には「賛成」だと思っていても、与えられた立場が「反対」であれば、
合理的な反対論を展開し、賛成派を論破しなければならない。
相手の論理展開の不備を突き、自身の論理を正当化する訓練である。
言葉の遊びやへ理屈の捏ね合いではなく、
自分の意見をどうやってよく判ってもらうか、
反対派をどうやって説得していくかの訓練であり、
現実の社会においても論理的なものの考え方、
理性的な判断力をつけるために必要であると思う。
翻って、現実社会を見ると、決まったことだから反対があってもやる、
違う意見には端から耳を傾けない、と言うこともあれば、
その逆に、嫌いだから、気に入らないから反対し、
代替案や折衷案にも耳をかさない人もいる。
とことん議論を戦わせ、反対であってもいい意見は取り入れる、
賛成であっても修正が必要なものは直していくことが必要だと思う。
99良くてもひとつだめなら全部ダメ、
逆に51良ければ、ダメな49は全く無視、
そういう両極端が多くはないか。
もう一度テーマを読み返してみてほしい。
中高生にとって重い、重すぎる課題が与えられているとは思わないか。
自己の賛成か反対かの立場を超えて、相手の意見を聴き、自己主張を行う。
ただ単に競技であることを超えて我々がもっと真剣に議論討議すべき問題だ。
中には、最近話題になった事項もある。
しかし、例えば中高生の携帯禁止のように、
大した議論もされず、弊害ばかりが取り上げられ、
禁止しとけば問題ない、との大勢意見に流される、
こういう形で意思決定がなされていいのか。
いっときますが、
中高生、いや小中生の携帯を禁止すべきかどうかと言っているわけではない。
禁止するにしてもしないにしてもいろいろと議論し、
何が問題なのか、禁止すればどうなるのか、禁止しないとどうなのか、
それらを判った上で禁止するにしてもしないにしてもやればいいので、
文句が出たから禁止しとけば文句ないでしょ、的な対応はダメと言っている。
たまたま携帯のことを具体例としてあげたが、
ことはそれだけではなく、意思決定について十分な議論がされているのか、
国会中継を見ていると、国権の最高機関であるべき国会で
行われている議論があまりにも貧弱に聞こえるので、ますますそう思う。
きちんと相手の意見を聞き、その上で自己の主張を納得させるべく展開する。
賛成派も反対派の意見を聞かないとか、反対派もただ反対ではなく、
何がどう良いのかダメなのかをみんなに納得させる。
いずれこういう訓練を経た若者が、政治の世界を変えてくれればいいが、
果たしてそういう時代はやってくるのだろうか。
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