gooニュース(YOMIURI ONLINE)によれば、
中国環境保護省は2013年の全国74都市のPM2・5の年間平均濃度が
72マイクロ・グラムに達したことを明らかにした。
中国の環境基準は1立方メートルあたり35マイクロ・グラム。
北京市と、周辺の天津市、河北省を合わせた地域の年間平均濃度は
環境基準の約3倍にあたる同106マイクロ・グラムに達し、
汚染が特に深刻であることを裏付けた。
ここで気になるのは、
「中国の環境基準は1立方メートルあたり35マイクロ・グラムで」
と言う部分。
日本での汚染状況がニュースになる場合でも
この「35μg/立米」と言う数字が良く出てくる。
警戒情報もこの数字の倍、日平均で70μg/立米を超える予測の場合に出るので、
環境基準が35μg/立米だと思っている人も多いのではないか。
しかし、「35μg/立米」は日平均の環境基準で、
日本の年平均環境基準は「15μg/立米」だ。
つまり、日によって多い少ないがあるので、多い日は35μg/立米までなら許容するが、
年間通じては年平均で15μg/立米以下であることが望ましい、ということ。
基準は国によっても違い、日本と米国は年平均15μg/立米以下、
EUは25μg/立米となっている。
WHOは指針として年平均10μg/立米を設定しており、
これはかなりきつい数字だとみているのか、暫定目標を設定している。
暫定目標1:35μg/立米
暫定目標2:25μg/立米
暫定目標3:15μg/立米
つまり、日本とアメリカは環境基準をこのレベル3、EUはレベル2、
そして中国はレベル1においている。
いずれもWHOの指針よりはゆるく、レベル1の暫定目標に至っては
その3倍以上という緩々の基準である。
しかし、実態がさらにその倍、3倍と言うことで、
日本の基準でいえば、年平均は国全体で5倍近いし、
北京など主要都市は7倍を超える。
「環境基準の2倍、3倍」と言う部分を捉えていると勘違いをする。
日本では日平均70μg/立米を超えるようだと、注意喚起が出され、
幼稚園、保育園などでは外での遊びはもちろん、お散歩も中止のレベル。
福岡市では日平均35μg/立米を超える場合には外出時のマスク着用、
洗濯物の外干し、空気の入れ替え、洗車を控えるなどが奨励されている。
年間平均で106μg/立米、日によってはその何倍もの濃度で、
計測器の計測範囲を超えるほどの汚染になることもある、となれば、
普通に暮らせる日の方が少ない状態と考えられる。
こんな状況で、先に中国政府が掲げた25%削減ですら大甘の目標なのに、
「大気汚染対策については長期的な取り組みの必要性を強調」
なんて言っとる場合ではない、と思うがいかがだろうか。
しかも、汚染が朝鮮半島から日本列島にかけて拡散飛来していることを考えれば、
とても対岸の火事と言っておれない。
可及的速やかに何とかしていただきたいものです。
中国環境保護省は2013年の全国74都市のPM2・5の年間平均濃度が
72マイクロ・グラムに達したことを明らかにした。
中国の環境基準は1立方メートルあたり35マイクロ・グラム。
北京市と、周辺の天津市、河北省を合わせた地域の年間平均濃度は
環境基準の約3倍にあたる同106マイクロ・グラムに達し、
汚染が特に深刻であることを裏付けた。
ここで気になるのは、
「中国の環境基準は1立方メートルあたり35マイクロ・グラムで」
と言う部分。
日本での汚染状況がニュースになる場合でも
この「35μg/立米」と言う数字が良く出てくる。
警戒情報もこの数字の倍、日平均で70μg/立米を超える予測の場合に出るので、
環境基準が35μg/立米だと思っている人も多いのではないか。
しかし、「35μg/立米」は日平均の環境基準で、
日本の年平均環境基準は「15μg/立米」だ。
つまり、日によって多い少ないがあるので、多い日は35μg/立米までなら許容するが、
年間通じては年平均で15μg/立米以下であることが望ましい、ということ。
基準は国によっても違い、日本と米国は年平均15μg/立米以下、
EUは25μg/立米となっている。
WHOは指針として年平均10μg/立米を設定しており、
これはかなりきつい数字だとみているのか、暫定目標を設定している。
暫定目標1:35μg/立米
暫定目標2:25μg/立米
暫定目標3:15μg/立米
つまり、日本とアメリカは環境基準をこのレベル3、EUはレベル2、
そして中国はレベル1においている。
いずれもWHOの指針よりはゆるく、レベル1の暫定目標に至っては
その3倍以上という緩々の基準である。
しかし、実態がさらにその倍、3倍と言うことで、
日本の基準でいえば、年平均は国全体で5倍近いし、
北京など主要都市は7倍を超える。
「環境基準の2倍、3倍」と言う部分を捉えていると勘違いをする。
日本では日平均70μg/立米を超えるようだと、注意喚起が出され、
幼稚園、保育園などでは外での遊びはもちろん、お散歩も中止のレベル。
福岡市では日平均35μg/立米を超える場合には外出時のマスク着用、
洗濯物の外干し、空気の入れ替え、洗車を控えるなどが奨励されている。
年間平均で106μg/立米、日によってはその何倍もの濃度で、
計測器の計測範囲を超えるほどの汚染になることもある、となれば、
普通に暮らせる日の方が少ない状態と考えられる。
こんな状況で、先に中国政府が掲げた25%削減ですら大甘の目標なのに、
「大気汚染対策については長期的な取り組みの必要性を強調」
なんて言っとる場合ではない、と思うがいかがだろうか。
しかも、汚染が朝鮮半島から日本列島にかけて拡散飛来していることを考えれば、
とても対岸の火事と言っておれない。
可及的速やかに何とかしていただきたいものです。
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